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欠陥住宅から人生を学んだ話 Ep.3誰に助けてもらえばいいのか

前回「欠陥住宅である」ということを自覚してから、まずは新築時の設計士さんにご連絡した話をしました。

長年信頼していた設計士さんへの信頼が崩れてしまいましたが
そもそも、施工者はちょっと信用できない人だけど、設計士さんは信頼できる。
だからまぁいいかという状態でずっとやってきたのが、私の落ち度でした。

建築業界というのは
多種多様な職種や会社が関わって一つの建物を作ります。
なので、ここに欠陥があると発言することは、誰が悪い(この会社が悪い)と発言する事になる。
建物を作る横の繋がりに水をさすことになるので、簡単に言える事ではない世界ではないのだと、今ならわかります。

立場があり、超えてはいけない境界がたくさんある。
それは素人には分からない境界。
なので、疑問を聞く相手によって返ってくる答えは全然違うのです。

設計士さんに聞けば、施工者の施工や管理の不備がまずは言葉になる

施工者に聞けば、設計士の設計や指示の不備がまず言葉になる

外部の設計士さんや施工者に聞くと、その方の経験値からの話で、施工や設計の不備を言葉にする

そもそも設計とは?
施工とは?

まずはそれすら分からなかった私です。
例えばハウスメーカーさんに頼めば、その会社の中に、営業、設計、施工、下請けが一つの会社のように見えるので、全てそこで賄える。

私の場合は
まずは設計士さんと契約をして、設計を作り、その後施工者を探す形でした。
設計をヒアリングしながら作るだけでも大変な作業だったので、その中で信頼が生まれていったため、施工者を選ぶ時も、設計士さんにお任せする気持ちが強かった。

設計士さんを探す時も3〜4社の方と話を繰り返しして、やっと出会った形だったのだから

施工者も自分が信頼できる人を
3〜4社、自分の足で探さなくてはいけなかった。

設計と施工は
建物を建てる為に大切な2つの基礎、土台なのだと。
世の中には色々な方法や手順で、家を建てることができるとは思いますが、2つの土台をしっかり意識して、信頼の持てる方と話を進めると良いのかなと思います。

少し話が逸れてしまいましたが、欠陥住宅を治す為に、まずはどこに相談するべきなのか?
とても悩みました。

その時点では、設計士さんの言うことも、なかなか連絡が繋がらない施工監督さんの言うことも信頼も信用もできなくなっていた。

とはいえ、別の設計士さんや施工者さんで、とても信頼できる人も知らない。
欠陥住宅だと教えてくれた大工さんは個人の方だったので、お願いしたいけど、建てるのではなく、是正というのはどう話を進めて良いものか。。、

まず相談した先は
「住まいるダイヤル」
公益財団法人 住宅リフォーム・
紛争処理支援センターでした。

国土交通省指定の相談窓口で、無料で相談を受け付けてくれ、トラブルに会った相談先(県の弁護士無料相談等)を紹介してくれたりします。

その中で相談窓口の女性に言われた言葉に

「そこまで、施工監督さんが対応が遅かったり、はぐらかす人ならば、おそらく社長の耳に事態が届いてないと思います。これまで起きた現象をまとめて書面にして、社長宛に対応をお願いするのが1番良いのではないかと思います」

ということ。

私の当時の気持ちは、もうこの方達になおして貰うのではなくて、他の人に直してもらいたいと強く思っていたのですが

住宅は建ててから10年間は瑕疵保証があるので、責任は当時の施工者と設計者が負うものであり、倒産などで会社が無くなっていない限りは、他の会社がなおすことは出来ないということでした。

話が通じない
信頼出来ない
でも、なおしてもらわないといけない。
悔しくて悔しくてたまりませんでした。

ただ今思い返せば、争う相手への信頼を再構築すること。
それが欠陥住宅を是正し、また笑顔で住むことができる為に必要な事の1つだと感じています。

そこで、まずはこれまでの不具合を記録した書類を作る事にしました。

それではまた次回。

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