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【ライブレポート】 ストレイテナー 『The Ordinary Road Tour』 2025.02.08
久しぶりにストレイテナーのライブに行ってきました!
『The Ordinary Road Tour』の18本目、名古屋ダイアモンドホールでの公演です。
僕がこれまで参加してきたテナーのライブは
『My Name is Straightener TOUR』(2018)
『NANA‐IRO ELECTRIC TOUR』(2019)
『25TH ANNIVERSARY ROCK BAND』(2023)
だったので、今回で4回目のライブ参戦。
テナーは大好きなバンドですが、まだまだイントロでパッと分からない曲もあるような初心者です。
しかし、そんなことは関係ないんです!
テナーが奏でる音はいつだって優しくて、かっこよくて、古参から新規までぶち上げてくれる最強セトリで、オーディエンスもみんな温かく、誰一人置いてけぼりにすることのないライブがそこにあります。
(セトリは記事の最後に記載します)
大体のバンドは「このバンドはこんな雰囲気!」という説明が付く場合が多いと思うのですが、テナーはそんな枠に収めることができない、というのを今回のライブで思い知らされました。
これまで僕はテナーに対して「優しい落ち着いたオルタナ」というイメージを持っていました。
ホリエさんの歌声はそのような雰囲気を持っているし、耳にスッと入り込んでくる爽やかな曲が多いのも事実です。
しかし、さすがは結成26年を迎えたベテランバンド。
長いキャリアの中で形成されてきたバンドとしての圧巻のアンサンブル、変化を恐れないサウンド更新により生まれた名曲の数々、それらを見事に掛け合わせて一夜のライブでも本当に様々な色を見せてくれます。
『FREEZING』や『FREE』でライブハウスの熱気を最高潮に持っていく場面もあれば、新譜のバラード『インビジブル』『パレイドリア』『雨の明日』ではホリエさんの歌声を主役に観客を曲の世界観に惹き付ける。
『Silver Lining』はとっても聴き心地の良い優しい曲だと思っていたけど、演奏を見るとメンバーそれぞれが「これでもか!」と衝動を込めた力強いプレーでロックバンドとしての切れ味を発揮している。
同じく新譜の『Skeletonize!』で「これは今後ライブの定番になっていくんだろうなぁ」という展望を示したかと思えば、最強の定番曲『Melodic Storm』で古参新参の垣根なしに観客を一つにして沸かせる。
若い才能がどんどんと出てきて、音楽表現の在り方も多種多様になっている中で、テナーはバンド名の通りまっすぐで、徹頭徹尾骨太…というかしっかりと根を張ったバンドサウンドを貫いていてかっこいい。
2人から始まり、3人、4人とメンバーを増やして、25年の歴史を武道館で華々しく飾った一昨年。
にも関わらず、待望のニューアルバムには『The Ordinary Road』(何の変哲も無い道)と名付けるのがストレイテナーというバンド。
The Beatlesの『Abbey Road』に着想を得たということですが、このアルバムも、テナーが歩んできた(歩んでいる)道も、これからたくさんのライブと時間の積み重ねによって、バンドやファンそれぞれにとって大切な道になっていくのだと思います。
そんなことを思わせてくれる素敵な夜でした。
それにしてもこの日の名古屋はファイナルでもないのに熱量が半端なかった…!
ダイアモンドホールが入っているビルの構造もあるのでしょうが、みんな一体になって踊るもんですから床がブワンブワン揺れて浮いてました(笑)
またライブハウスでテナーと一緒に床を揺らしたいな。
【セットリスト】
The Ordinary Road Tour
2025.02.08 at 名古屋ダイアモンドホール
1. リヒトミューレ
2. 群像劇
3. Silver Lining
4. Graffiti
5. DAY TO DAY
6. 工場夜景
7. FREEZING
8. Zero Generation
9. FREE
10. 宇宙の夜 二人の朝
11. Exelion
12. 冬の太陽
13. インビジブル
14. パレイドリア
15. 雨の明日
16. 走る岩
17. COME and GO
18. シーグラス
19. Braver
20. Skeletonize!
21. From Noon Till Dawn
22. Melodic Storm
23. TENDER
En)
1. 彩雲
2. Uncertain