
学ぶ・働く・遊ぶを同時に進行させるとうこと
この本を読みました。私も、もうすぐ50歳、人生100年時代の折返しを迎えます。人生の後半、どのような人が花開くのでしょうか。
『これまでの「学び(20歳前後まで)→労働(60歳前後まで)→老後(死ぬまで)」という一辺倒のライフコースはなくなり、すべての年代で「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時進行し、柔軟に変化していく時代になりつつあります。働くことに加えて、学んだり、遊んだりしているから、次のステージも生まれてきます。』
このような一文がありましたが、とても共感できます。今までは、誰もが同じようなライフスタイル(学生→会社員→リタイア)であったのが、キャリアが多様化しているということだと思います。働いた後で、社会人入学で大学が通いなおしたり、老後も関係なく働いたり、ということでしょう。今は、リスキリングが流行って、学びなおししている方も多くいらっしゃいます。
また、ライフスタイルの多様化とは別の側面もあるように思います。例えば、私の場合、地方公務員として働きながら、どのような時期が一番仕事に燃えていたか、ハマっていたのかというと、人材育成や産業振興を担当していた時期です。それは、なぜかといいうと、自分で興味をもっている分野であったということはもちろんですが、ネットワークの中に飛び込んで、先輩や仲間たちと交流し学び、遊び、それを仕事に生かしていったからです。
この時期は、まさに学ぶ・働く・遊ぶが同じ方向、同時並行で調和していましたので、とても充実していました。公私の区別なく、いつも仕事のことを考え=学んで・遊んでいた時期でしたので、ほとんどストレスがなかったとも言えます。自己理解プログラムで言うと、自然とできてしまうということが特技である、ということであると思います。
『ほんとうの強みは、あたりまえにやっていること』
この本にも、このように書いてありました。私の場合も、充実していた時期は、自然と、あたりまえのようにしていたことが、実は得意なことであったということです。自然と、あたりまえにしていたことは、自分ではなかなか気が付かないように思いますが、今となっては、充実していた人材育成、産業振興の担当を離れてから、特技にようやく気が付くことができました。
『個別化する社会、超高齢化社会のなかで「見守る」「寄り添う」「話を聞く」「助言する」「教える」「サポートする」といった人間らしい役割は、もっとも求められていることにもかかわらず、場が少ないためにその力を発揮できないのです。』
また、このような一文もありましたが、話を聞く、相談に乗るなどは、私の場合、自然と、あたりまえにできていたように思います。人材育成担当時代は、新人からの相談に乗っていましたし、産業振興の担当時代は、起業家からの相談に乗っていました。起業家や経営者からの相談は、担当を離れた後の今でもきています。相談に乗るようなスキルは人間力とも言っても良いと思いますが、ここが、自分の特技、強みであるように思います
『一生、現役でいるためには「スキル」と「人間力」、どちらも必要』
『50歳からは正直に生きると決めましょう』
そろそろ、まわりに合わせないで生きていくタイミングなのかもしれません。上記の2つの文章も、この本に記載されていたものですが、「スキル」と「人間力」という特技、強みを生かし、「学ぶ」「働く」「遊ぶ」を同時進行させるという価値観を大事にしながら、これからの後半に人生を歩んでいきたいと思います。