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バーチャルプロダクション技術の民主化(1)

お久しぶりの投稿です。

プリビズ事業をどうやって立ち上げてきたのかを話し始めたところで休止していました。興味を持って頂けた方がいたとしたら、すみません。
で、今まで何やってたかというと、新しい事業立ち上げを進めていたんです。

新事業の詳しい話はまた改めて発表することにして、その新しい事業を始めたきっかけについてのお話を今回はしてみようと思います。

私がやってきたのは、映像制作におけるデジタル技術活用です。それは仕上げのためのCG制作ではなく、ストーリーの構築や撮影準備をデジタル技術で補おうというものです。これがプリビズ事業なんですが、最近はそれがもっと広がってバーチャルプロダクション技術として発展しているわけです。
ですが、今の日本の映像制作はまだそれを活用できているとはいえません。

とはいえ、メタバースの普及や生成AIの技術進歩によってクリエイターエコノミーはどんどん活発になって、もはやプロの映像制作者を凌いでしまう勢いですね。
私も映画やCMなどの商業映像制作に関わってきた人ですが、最近の流れを見ると、もうそっちじゃないという気がしてならなくなっているんです。

いまだにデジタル新技術に対して否定的で、昔ながらのやり方に固執する商業映像制作者を相手にするより、どんどん新技術を吸収し、新しい世界を作っていく人たちをサポートする方がずっと良いし、何よりも楽しい。
そこで、考えているのが「バーチャルプロダクション技術の民主化」なのです。

プロの領域の話であるバーチャルプロダクション技術を、もっと一般の方々に活用してもらい、デジタル映像技術を底上げしたいというのが、今、私が目指しているゴールです。
そのための事業を立ち上げたということなんですね。

どうやってそれを実現するか。

そこがやっぱり難しいんですよ。何せ、現代日本のビジネスシーンでは「ものづくり」という言葉には弱く、何を作るにしても色々な人が関わってくることができるんですが、いざ新サービスとなると、誰もが警戒感を露わにしてくるんです。なぜかというと「見えない」からです。現代日本人は、見えるモノには安心し、見えないモノには不安を感じます。
宗教を見れば明らかですね。神社仏閣、仏像、御朱印、見えるモノには興味を示しますが、本来の思想には無頓着です。キリスト教も同様、教会や絵画、クリスマスなどのイベントには飛びつきますが、聖書の内容を知っている人はほとんどいません。デジタル技術もそうですね。iPhoneなどのガジェットには精通していても、いざ中身となると、「私はわからないから」と避けていきます。
ビジネスも同じなんです。見えるモノには金を出しますが、見えないモノには金を出したがらない。そこをどうやって進めるかが肝なんですが、どうしても時間がかかってしまうわけです(結果、世界から置いてけぼり。。。)。

ということで、これから進める「バーチャルプロダクション技術の民主化」。どういうものか、今後、事業を進めながらこちらで提示していければと思います。
並行して、「日本でプリビズ事業をはじめたこと」も書き進めていく予定です。これも新事業に深く関わってくる内容です。

どうぞご期待ください!



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