夕暮れの色濃く長身のその方は決まって背を丸めながら「一日,疲れたなあ」と語っている様に姿を現していた。何時も随分と長い時間いて昔観た映画の話とか雑談をして帰った。ある日夕刻映画上映会をするとアナウンスがあった。何気なく行けば『カッコーの巣の上で』。彩なき暮らしに光が射すのを感じた

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