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旅のオススメを聞かれたら【鞆の浦の人:小川真平】trip from Fukuyama

こんにちは! 福山市鞆町でプロパンガスの販売、住宅リフォームを行っている株式会社サンモルトの小川真平です。生まれも育ちも鞆の浦、生粋の鞆人(ともじん)です(鞆の人は、自らを「鞆人」と呼ぶ場合がある)。そんな僕がオススメする鞆の浦をご紹介していきましょう!

1. 歴史が混在する路地歩き

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鞆の浦といえば、常夜灯や太田家住宅といった古い町並みをイメージするかもしれません。しかし、鞆の浦の本当の魅力は建物の歴史が混在する町並み。古い建物だと江戸時代、そこから明治、大正、昭和と様々な時代の建物が混在しております。本物の懐かしさを感じさせてくれるのはきっと、作られた町でなく、現在進行形で人々の営みが感じられる町だから。狭い路地、入り組んだ路地、海に抜ける路地。様々な小路を歩いてみると、様々な建物に出会うことができます。

2. 露店で魚や練り物を買う

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 鞆の浦の海岸沿いや軒先では、おばちゃんたちが魚や練り物を売っています。その日にとれた鮮魚や練り物を販売しております。また、鞆の浦で魚の移動販売を行っている「鮮魚衣笠」。時代劇で聞き馴染みのある軽快なBGMを流しながら、鮮魚はもちろん、生活に必要な調味料などを鞆の浦の各所で販売しております。露店や移動販売車の回りはおばちゃんたちのコミュニティ。会話を楽しみながら、商品を購入するのは鞆ならでは。練り物はその場で買って、食べ歩きするもよし。海際に腰かけて食べるもよし。

3. 年中目白押しの祭り・イベントを楽しむ

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 鞆の浦は祭りの多い町。2月はお弓神事、2月~3月は鞆・町並ひな祭り、5月は鞆の浦観光鯛網に弁天島花火大会、6月は茅の輪くぐり、7月はお手火神事、8月は淀姫神社の例祭、9月は八朔の馬出しに秋祭りのチョウサイ、12月はふいご祭り。なかでもオススメしたいのが、秋祭りのチョウサイ。チョウサイは毎年開催されますが、鞆の浦の旧7町が輪番制で祭りを取り仕切ります。7町の輪番制なので、当番町になるのは7年に1度。3日間に渡って行われるお祭りのため、約半年前から準備に取り掛かります。祭りの準備を通して地域コミュニティ、人との関わりが築かれていると言えるほど。そんな鞆の人たちが生み出す7年に一度の大祭りを是非体感してみてください。

チョウサイ

4. 多彩なランチを楽しむ

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 鞆の浦には様々な飲食店があります。瀬戸内の鯛や小魚を使った和食のお店。他にも、イタリアン、お好み焼き、ラーメン、うどん、おむすび屋など、特色のある飲食店がたくさんあります。瀬戸内ならではの和食を楽しむもよし、その日の気分で決めるのもよし、気になった外観で入るもよし。地元の方とのふれあいや新たな出会いがあるかも? 鞆ならではの地元ランチをどうぞ。

鯛亭

5. 地元食、お好み焼きを食べる

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 広島県だから、広島風のお好み焼きが食べられる......わけではありません。鞆の浦のお好み焼きは、「一銭洋食」が起源と言われています。水に溶いた小麦粉にネギや肉などをのせ、そこに洋風のソースを塗ったことから「洋食」として町民に親しまれてきました。鞆の地元食ともいえるのが、このお好み焼き。鉄板を囲みながら、地元の方とおしゃべりするのも魅力の一つです。

お好み焼き くまがい

6. ちりめんグルメを堪能する(期間限定)

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 毎年6月下旬~8月下旬まで「鞆の浦ちりめんグルメ」が開催されます。鞆の浦の様々な飲食店で、趣向を凝らした多彩なちりめん料理の数々が展開されます。鞆の浦の沖合に浮かぶ走島(はしりじま)では、ちりめんの加工が有名。そんな走島の「ちりめん」をもっと地元で消費したい。鞆の浦の「生しらす」として名産にしたい。また、鞆の素材として活かし、「鞆の浦に来たらこれを食べなきゃ!」という名産にしたい。そんな想いから始まったちりめんグルメ。期間中は、鞆の浦の飲食店にて、和食、パスタ、ピザ、お好み焼きなど、その店の特色を生かした、オリジナルのちりめん料理が提供されています。夏、期間限定になりますが、是非鞆の浦のちりめんグルメを堪能してみてください。

鞆の浦のちりめんグルメ

7. 神社や寺の歴史をめぐる

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 鞆の浦には19のお寺が存在します。瀬戸内海の中心部に位置する鞆の浦は古代より、潮の流れを待つ潮待ちの港として栄えてきました。北前船を始め多くの帆船が立ち寄る交通の要衝、交易の盛んな港町でした。人の出入りが激しいこと、また、交易が盛んな町の経済力を背景にたくさんのお寺が建立されました。江戸時代には28のお寺があったと言われており、現存する19のお寺にも歴史が刻まれております。806年に最澄によって創建されたと言われる、鞆の浦でもっとも古いお寺「静観寺(じょうかんじ)」や826年空海(弘法大師)によって開基されたと伝えられる医王寺を始め、19のお寺それぞれが歴史を刻み、その趣を後世に伝えております。

また、海上安全の「大綿津見命(おおわたつみのみこと)」と無病息災の須佐之男命(すさのおのみこと)の2柱が祀られ、平安時代の延喜式にも記載されている沼名前(ぬなくま)神社を代表に、小烏(こがらす)神社、淀姫神社といった神社も点在しております。お寺や神社をめぐりながら、当時の息づかいを感じてみてください。

沼名前神社

8 . 太子殿に登る

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 鞆の浦の山際にたたずむ医王寺。ここからの景色も絶景ですが、さらなる絶景スポットがあります。それが地元では太子殿と呼ばれる場所。医王寺から、さらに上へ上へと昇る階段があります。医王寺の鐘楼から始まる約600段の階段を登りきると、そこからは鞆の浦と鞆港が一望できます。弁天島や仙酔島。また、天気が良ければ瀬戸内海の島々を見渡すことができます。潮の流れ、雲の動き、時折通る様々な船。階段を登ってきた疲労感はここからの絶景で吹き飛びます。医王寺の境内から大人の足で片道約15分。元気な方は是非登ってみてください。

医王寺・太子殿

9. 島に渡ってみる

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 鞆の浦から海を見渡せば弁天島、仙酔島(せんすいじま)といった島々が目に飛び込んできます。そのうち仙酔島には船で渡ることができます。市営渡船場から連絡船で約5分。日本で最初の国立公園に指定された「瀬戸内海国立公園」を代表する景勝地の1つです。「仙人が酔う程に美しい島」というのが島の名前の由来と言われています。また島には大弥山という山があり、展望台まで山登りをすることもできます。山頂からは、鞆の浦から見るのとは違った風景を楽しむことができます。

仙酔島

10. 月に一度の朝市で買い物をする

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 毎月第4日曜日に沼名前(ぬなくま)神社で開催している朝市があります。鮮魚、野菜、植物、らっきょう、豆腐、生姜製品、はちみつ、洋菓子、お酢、調味料、カレー、ラーメンなど、様々なお店が神社の参道に並びます。10時からは季節の振る舞いとして、夏は焼きそば、冬は豚汁などが無料で振る舞われます。また、500円お買い上げ毎にガラガラ抽選に挑戦! いい賞品があたるかも? 月に1度、地元の方々が集まるコミュニティでもある朝市。地元の方やお店の人と色んな話ができるのも朝市の魅力の一つです。

とも・潮待ち軽トラ市

今回は僕の「旅のオススメ」を10紹介しました。しかし、これだけでは語れない鞆の浦の魅力はたくさんあります。旅の魅力は地元の方との触れあい。町中で、立ち寄った飲食店で出会った鞆人から情報を仕入れてみてください。新たな発見がきっとあるはずです。旅は一期一会。季節、天候によっても鞆の浦の見え方は変わりますが、その日、その時にしか味わえない、感じることができない鞆の浦をみつけてくださいね!

瀬戸内への旅の玄関口
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