エピソード(E IX-1):身体の回旋で水を切る/脊椎動物共通行動-体軸回旋、そもそもの意味は?-
動物が池や川から上がり、水を撥ね飛ばす動作は見ていても気持ちよくなる。
遠心力などを知らなくても、背骨を中心にグルグルと回転運動で水を撥ね飛ばす。
犬では日常的にみるが、いろいろな野生動物が同じことをやっている。
やはりYouTubeには多くの動画がアップされている(リンク、動物身体をブルブル回旋)。
西野流呼吸法で腰の回転の高さを少し移動させてみようと考えたのは、この動物の姿を思い浮かべたからである。
実際に身体を左右に回転させて、高さの移動を試みると確かに上下に移動できる。
みぞおち、肩甲骨、肩の高さ。
この回旋の動きは体幹部では随意ではないようで、意図より少し遅れて回旋運動が始まる。
肩の高さで回旋すると、脱力のいい練習にもなる。
(以前グレイシー柔術のビデオで、肩の高さでの回旋をみたことがある)
下の方ではイメージが膝まで降る。
いわゆる体幹部は意図より遅れて回旋するが、肩や膝の位置では意図すると即回旋できる。
背骨には多数の関節がある。
椎骨は上下の椎骨と四カ所で関節結合している。
これらをストレッチする機会はなかなかない。
下方の腰の周辺は年齢で硬くなる。
背骨の回転はこれを解きほぐす。
この気持ちよさは、あるいは脊椎動物に共通した感覚なのかもしれない。
もともと脊椎動物に共通するということは、学習とは異なるbuilt-in programの可能性がある。
水を切るというのは哺乳類になっての応用か?
元々は攻防に関連し、体軸を巧みに回旋して逃げ切る。
あるいは体軸を回旋することにより相手の動きを制するというのが本来の姿である印象をもつ(YouTube、https://www.youtube.com/shorts/v3eWabv0PGQ)。
文献を探しても意外に見つからない。
この動きに関する面白い文献を御存知の方は御教示ください。
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