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こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第1章 III 超現代的なひとり稽古 天遊と円天 1)イメージの沈澱-足芯呼吸のプロトタイプ「天遊」のフィナーレ

西野流呼吸法:こころをからだに繋ぐ呼吸法Bodywork 第1章
III 超現代的なひとり稽古 - 天遊と円天
1)イメージの沈澱 - 足芯呼吸のプロトタイプ「天遊」のフィナーレ

 
身体の前を巡ったイメージが丹田に収まったら、両手を両横に伸ばす。
手のひらは下に向け、ゆっくりと息を吐きながら、全体のイメージを足芯まで戻す(西野流呼吸法YouTube解説「基本の足芯呼吸:https://www.youtube.com/watch?v=P55ImvSTTd8)。
 
この時想起するのが、身体の中の老廃物が、吐く息とともに下へ下へと流れてゆき、足芯から床の中、地中に入るというイメージ。沈殿していくようなイメージ。
最近、西野先生のイメージ工夫として、水面を掌で押さえつける感覚で下げるとも聞いた。
 
もちろん各自の気持ちいい、落ち着くイメージで良い。
 
不思議にこの体の中の老廃物が流れ出るというとらえ方は、落ち着くものである。
同時に自分の意識の中心を下方へ移動する効果も大きい。
 
 
こうした身体イメージは、日常生活でよく使われている。
むしろ現実には逆方向の上に向かう身体内部イメージが多いか?
「頭にきた。頭に血が上る」。
 
われわれは「言葉」で生きている訳ではない。
こうした「身体イメージ」で本来は生きている。
身体イメージが上に登っても、それは「あがる」という言葉通り、ろくな事はない。
頭に血が上って、適切な行動はできない。
 
 
自分の身体意識レベルは低く維持する
短期間で達成されるわけではないが、「足芯呼吸」や後述する「華輪」を実践する。
 
その内に、そうした低い身体意識が身に付くようになるから不思議である。
(エピソード(13)自分の『気』(身体イメージ)を低くする工夫、URL https://note.com/deepbody_nukiwat/n/n07386bdfa739
通常の体育トレーニングだけでは身体意識レベルを下げる事は困難なのではないか。
 
相撲ではすり足や仕切り、四股などで身体意識を下ろすことが訓練されている。
小笠原流弓馬術における流鏑馬の稽古においても、すり足が稽古される。
そして両手は自由で弓を射る。
 
 
こうした素晴らしい、日本の身体イメージ伝承の智慧を、現代に再度普及する必要がある。
 
私は西野流呼吸法を実践しながら、現代人が馬鹿にする工夫はむしろ、「超現代的」と考える
西野流呼吸法では、対気により相互に身体感覚を把握するのは最も重要でユニークである。
しかしその前に、呼吸法基礎では、「超現代的」で、しかも相互身体感覚の基盤となる、重要な身体イメージング訓練がある。
 
西野流呼吸法を実践していると、『こんなことが現代医学で説明できないのか?』という事実が一杯あることに気づく。
(エピソード(14):「超現代的」という意味、URL https://note.com/deepbody_nukiwat/n/n639c282c69ce

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