有名IT企業の人が語ったラジオ論がイマイチだった件
ラジオでIT企業の人がラジオを語ってた
この前ラジオを聞いてたら、有名IT企業の人を呼んでラジオの未来を語るという公開イベントを放送していた。興味を持って聞いてたら、その人がラジオは若い頃は聞いたけど今は聞かないと言ったのまでは許せたが、ラジオを電波で発信する意義が分からないとか言い出し、暗にラジオはいらない的な匂いを漂わせ始め、これは完全に人選の失敗だと思い、その後しばらく聞いたあとに聞くのをやめてしまった。
ラジオに興味がないどころか最近の事情も知らない奴からラジオの話を聞くなんて時間の無駄としか思えない。そいつは災害時のラジオの役割が全く分かってないし、そもそもIT系の企業に務めていてこういう場に呼ばれてながら、海外では今ポッドキャストが流行っていることもろくに知らない時点でもう失格。ラジオとITの両方に詳しい人の話をちゃんと聞きたいわ〜とつくづく思った。
せめてこんな話は聞きたかった
海外でポッドキャストが流行っているのは明らかにスマートスピーカーの影響と思う。日本ではスマートスピーカーは思ったほど普及していないのは、日本でポッドキャストが流行っていないのが原因だろう。日本でスマートスピーカーが普及しない原因は日本語の音声認識のレベルが英語ほどに高くない事があると感じる。う〜ん、この程度の話はそのラジオ番組で聞きたかったわ!
あと今のポッドキャストは、スポンサーがついていてそれ独立で採算が取れるようになってるのも流行ってる理由だと思う。CMを簡単に飛ばせる日本のラジコアプリは私には前々から謎でしかないが、それに比べれば、流行りのポッドキャストの方が合理的だ。ラジオ局も採算を無視してポッドキャストをただ垂れ流すのは考え直したほうが良い。
ラジオに未来はあるの?
ラジオは聞かない人には軽視されることもあるが、今の日本はテレビの特にニュース番組がとんでもなく劣化してて聞けたものではないことを考えると、ラジオは未だに貴重だ。ニュースなんてネットでいいじゃん!という人もいるが、やはりネットからの情報収集はどうしても偏りがちだ。ラジオは情報のコンセルジュとしての役割が果たせるし、なんと言っても「ながら聞き」ができるのは最大の長所だ。
とはいえ、今やラジオを聞く人はますます減りつつある。ラジオ局の側の対応も成功しているようにあまり見えない。冒頭に出てきたラジオに無知なIT企業人の話ではなく、もっとちゃんとラジオについて知識と問題意識のある人の話を聞きたいものだ。