【ヨコスカ団地ブルース】煤けた軍港の街・横須賀の海が見える絶景県営住宅「浦賀かもめ団地」を歩く
横浜と言えば誰もが知る街だが、そこから京浜急行線に乗ってズンズン下った先の三浦半島の先っちょにある「横須賀市」を訪ねた事のある人間はどのくらいいるのだろう。そして横須賀に来て何をするかというと軍港巡りか、自衛隊や米軍のイベント目当てか、海軍カレーを食いに来るかといったあたりが関の山である。京急の横須賀中央駅周辺をうろついて、あとはドブ板通りやヴェルニー公園なんかを見て帰るくらいで、それ以外にどんな街があるのかについては、あまりよく知られていない。正直、横須賀に行くだけでも道のりが長くてダレる。爆速の快特電車に乗っても、あの距離感はなかなかのものだ。
ところで横須賀について最近またまた不穏な話題が。茨城県神栖市の民家に押し入り、住民の男性を脅して車で連れ去った挙げ句金銭をむしり取る強盗・拉致・監禁事件が発生、それで逮捕された5人組の男はみな17歳の未成年。うち4人は横須賀市内に通う県立高校生というトンデモな事態である。そもそも合法的に車を運転できないはずの17歳以下のメンバー5人で車を使って三浦半島の突端の横須賀から茨城の最果て・神栖までどうやって移動してきたかというのもほとほと呆れるが、一体、横須賀の教育レベルって正直どーなってんのか。
そんなわけで今回は三浦半島の先っちょの軍港の街・横須賀に思いを馳せて、過去に訪ねた事のある“横須賀のブルースすぎる団地”を紹介したいと思う。その名も「浦賀かもめ団地」…京急線の果て・浦賀にある神奈川県営住宅である。
ここから先は
¥ 220
引き続き当編集部の事業収益が芳しくなく、取材活動に制限が掛かっている状況ではありますが、編集部長逢阪の命ある限り執筆を止める事はございません。読者の皆様からの応援が当編集部にとって心強い励みになります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。