【おきナニワん】本土で最も沖縄に近い街…大正区南部の激寂れアーケード商店街「サンクス平尾」
日本本土最大級の沖縄出身者集住地である「大阪市大正区」のガチなウチナータウンを知るためには、大正区の“先っちょ”でしかないJR大正駅周辺の飲み屋街を訪ね歩くだけでは不十分だ。駅に近く、お誂え向きな佇まいの沖縄酒場が密集するあの界隈は“入門編”でしかない。ガチな“おきナニワん”を堪能するならば、目の前の大正通を往来する路線バスに乗って片道3キロほど離れた区の南部にある平尾地区まで来るべきである。
大正駅前からバスに揺られる事15分。平尾バス停を降りて大正通りを東に入ると、「サンクス平尾」(平尾本通商店街振興組合)というアーケード商店街の入り口と、その周辺のなんとも癖の強い下町風景が広がる。江戸時代の明和8(1771)年に平尾与左衛門という人物が新田開発を行った事がその地名の由来である。
ここから先は
2,314字
/
20画像
¥ 130
引き続き当編集部の事業収益が芳しくなく、取材活動に制限が掛かっている状況ではありますが、編集部長逢阪の命ある限り執筆を止める事はございません。読者の皆様からの応援が当編集部にとって心強い励みになります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。