【梅田の隣】現存する“大阪七墓”の一つ・南浜墓地のある大阪市北区「豊崎」を歩く
大阪の歴史に少しでも詳しい人間であれば恐らく誰もが知っているであろう「大阪七墓」。江戸時代の大坂夏の陣以降、戦乱で荒廃を極めていた街の復興計画として市内に散在していた墓地を集約して当時の市街地の辺縁部に作られた七ヶ所の墓地をいい、近年では再開発中の「うめきた二期」の工事現場で、大阪七墓の一つだった「梅田墓」のものとみられる大量の人骨が出土するなどして、ちょっとした騒ぎになっている。
それで今回やってきたのは梅田のすぐ隣、地下鉄御堂筋線中津駅の近く。どうもこの付近にかつての大阪七墓の一つが辛うじて残っているという話を耳にして、その様子を確かめたい衝動に駆られて訪れたのだ。梅田もそうだったけど、この界隈は江戸時代には“大坂”の町外れにあった場所で、どちらかと言えば陰気臭い歴史を背負ってきたはず。今ではタワマンが乱立してますけど…
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