【レペゼン洛外】誰も知らない京都の不都合…伏見区の外れ「地下鉄石田駅前」の市営住宅群
コロナ禍で地球上の人類が翻弄され続ける中、なおも終わりの見えない状況で、日本国内の自治体もまた窮状にあえいでいる。特にその中でも危機感強くメッセージを放っているのが、これまで観光都市として海外からの外国人観光客を大量に受け入れインバウンド景気でウハウハしていたはずの「京都市」だ。
どうやら京都市はこれまでの潤沢な観光収入に加え、任天堂、島津製作所、村田製作所、京セラ、オムロンといった名だたる優良企業を抱える中で、そうしたところからの税収よりも、出ていく金の方がはるかに多いという不思議な状況に長らく陥っている。どうも寺と学校が多いという理由から課税対象としての収入を見込めない宗教法人・学校法人の割合の高さだとか(広大な敷地を持つ寺院からの固定資産税が取れないという特性がある)、一般市民も学生と高齢者の割合が高く、安定的な税収が見込める勤労世帯の割合が少ないとか色々理由が言われている。それでも、いやぁ、“京都の不都合”は絶対にそれだけやおまへんやろ…と勘繰ってますけれども。
それで今回やってきたのは、京都市伏見区の「石田」という地域である。まずは地図上でこの場所を確認して頂きたい。東西にやたらと広い伏見区の中でもその東部、伏見桃山城の山の裏手に隠れた、一見さんの観光客でもそうそう近づきはしないエリアだ。分かりやすい目印を挙げるとするなら2019年に起きた放火殺人事件の舞台となった京都アニメーション第一スタジオがあった「六地蔵」の近くである。こんな場所になぜやってきたかというと、それは…
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