【廃墟と飯場】消えた湖国の色里…滋賀県の県庁所在地・大津市長等「柴屋町遊郭跡」の荒廃ぶりを見物する
我々DEEP案内取材班はサイト運営開始以来からテーマや地域を問わず「社会の裏側」を焦点に当てた街歩きに没頭し続けている。旧スラム、マイノリティ集住地域、風俗街、遊郭跡、ドヤ街…時期を変えて何度も訪れたりしながら色々と見物してはきたわけだが、積み重なった“都市の裏歴史”の闇が再開発やら“ジェントリフィケーション”とやらで消えかかっていく傾向にあるのを「ワンダーランド」呼ばわりされる近年の西成釜ヶ崎の例でも垣間見た一方、そういった時代の流れにも乗らず、昔ながらの陰気臭さ、“負の情念”を根深く残し続けている地域というものも存在する。
そこで今回紹介するのは滋賀県の県庁所在地である大津市の中心部にある「長等」(ながら)という地域だ。ここには「柴屋町遊郭」という古い遊里の跡があるという事で2012年の時点で当方が訪問して、その様子を大阪DEEP案内でも紹介したことがある。最近になって(2020年秋)当地に再訪してみたのだが、廃れた妓楼が建ち並ぶ風景も全く変わっておらず相変わらず陰鬱極まりない空間が残されていた…
ここから先は
5,295字
/
34画像
¥ 280
引き続き当編集部の事業収益が芳しくなく、取材活動に制限が掛かっている状況ではありますが、編集部長逢阪の命ある限り執筆を止める事はございません。読者の皆様からの応援が当編集部にとって心強い励みになります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。