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【東大阪市】忘れ去られた在日コリアンの文化…生駒山の麓に根付いた「朝鮮寺」の痕跡を訪ねて(石切・辻子谷編)
東大阪市を中心とする生駒山地の谷あいに、戦後から多数建造されたという「朝鮮寺」の存在…朝鮮半島から日本に移り住んできた在日コリアンによって開かれた独特の宗教となっているのだが、後継者不足もあって近年は寺が廃墟と化すなどして荒れ果てている…そういう話を2022年初旬に記事にしたためたのだが、今回はその続編をお送りしたいと思う。
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やってきたのは近鉄奈良線「石切駅」。この場所と言えば民間信仰のメッカとも言われる“でんぼの神様”で有名な石切劔箭神社の門前町にもなっていて、正月シーズンになると多くの参拝客が山の中腹にある駅から参道商店街の下り坂をそぞろ歩く独特の光景が拝める地域であるが、この駅の近くを登った谷筋にも「朝鮮寺」が多数残っているとのことで、どんな感じになっているのか見に来た次第だ。
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