見出し画像

【京都と在日】京都府最北端、京丹後市峰山町にある日本一短いアーケード商店街・御旅市場と日本一のパチンコ企業「マルハン創業の地」聖地巡礼

我が日本国において、賭博行為(ギャンブル)は基本的に違法とされており、違反者は刑法185~187条の所謂「賭博罪」に問われる事になる。競馬競艇競輪オートレースといった公営競技や宝くじといった一部のものだけが認められ、それ以外の範疇にあたる闇営業のカジノだとかそういう店が定期的に取り締まられる事があっても、その法律の隙間を縫うように“三店方式”を採用しては日本全国で営業している「パチンコ店」に関しては一切お咎めなしという事になっている。これは戦後日本社会における最大の謎の一つだ。

法律的には“限りなく黒に近いグレー”的な存在であるはずのパチンコ業界が“30兆円産業”と言われるとてつもない巨大な怪物だという話は、一昔前にこのような書籍が出ていた事からもよく知られている。2020年代の今となってはパチンコプレイヤー人口の減少や業界の大手寡占化が進んだ事などから産業規模が縮小し「20兆円産業」と言い換えられるようになっているが、それでもパチンコ業界が“怪物”である事には変わりない。

画像36

そんな日本の不思議な不思議なパチンコ業界の中でもトップ企業に君臨しているのが全国に317店舗ものパチンコホールを抱え、国内外で様々な事業を展開しているマルハン…2020年時点での売上高は1兆5千億円というマンモス企業。今も本社は京都市にあり“京都企業”の一つと呼べるわけだが、その“創業の地”は同じ京都でも“洛中”の地からは遥か彼方にある丹後半島の峰山という小さな町である。現在の京丹後市だ。その創業の地とは一体どのような場所なのだろうか。はるばる見に行ってきましたよ。

ここから先は

7,885字 / 42画像

¥ 420

引き続き当編集部の事業収益が芳しくなく、取材活動に制限が掛かっている状況ではありますが、編集部長逢阪の命ある限り執筆を止める事はございません。読者の皆様からの応援が当編集部にとって心強い励みになります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。