【バベルの塔】京都府の北の最果て・京丹後市にある謎の巨大廃墟「丹後王国タワー」を見物する
話題にするにもほとほとうんざりする、終わらないコロナ禍について、変異株によるものと思われる“第四波”の感染拡大傾向が続く中、残念ながらどうやら今年のゴールデンウィークも“丸潰れ”になってしまう公算が大きい。旅行・観光業界は“GoTo”を強行しようとする二階俊博センセイの政治力をもってしても太刀打ちできない瀬戸際に置かれている。今度の連休の過ごし方も知恵を絞って人の居ないクソ田舎にでも出て日帰りで済ますか、それでも面倒ならステイホームを決め込むしかないようである。
全国各地に点在する観光施設も二年連続のコロナ禍での大打撃は必至。人が来なけりゃ廃墟になるしかない場所も多々ある事だろう。ただでさえそんな状況でいるわけだが、コロナ禍以前からも観光客の来場予測もろくに立てられず杜撰な経営で破綻を余儀なくされた“ずっこけテーマパーク”が各地に存在する。大体が第三セクター経営で失敗したケースだ。例えば大阪市にあった「フェスティバルゲート」とか、宮崎市の「シーガイア」みたいな場所の話である。
それで今回やってきたのは京都府の最北端、丹後半島にある「京丹後市」という街だ。京都市内から高速道路(京都縦貫自動車道)を使って片道二時間も掛かる超絶僻地で、そんな場所に京都府が絡んだ第三セクター経営の巨大テーマパークが作られ、瞬く間に経営難に陥り、目玉施設だった展望塔「丹後王国タワー」が無残な廃墟として佇んでいる。その滑稽さを伝えるために、この場を借りてご紹介させて頂く事にしよう。
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