【いかがわしい珍建築】大阪・谷町九丁目に鎮座する、フィリップ・スタルクがデザインした「バロンヴェールビル」を鑑賞する
人間の視覚というものは案外自分自身のものでもアテにならないもので、自らの想像力を外れたものが視覚に入った時にそれが何なのか一瞬理解できずに脳の処理がバグってしまう事がままある。それが街角の建築物だったりすると、評価の良し悪しはさておき、珍物件扱いされ街の名物になるのがオチだ。
さて、我々がやってきたのは大阪市中央区、地下鉄谷町九丁目駅に近い谷町筋沿いという大阪のまさにど真ん中のエリア。年がら年中クルマの行き来が激しい都心の一角である。そこにビルの外壁一面緑一色で窓もろくに取り付いていない、まるで妖怪の「ぬりかべ」のような薄気味の悪…いや、変わった建物がポツンとある。
ここから先は
3,295字
/
22画像
¥ 180
期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
Amazonギフトカード5,000円分が当たる
引き続き当編集部の事業収益が芳しくなく、取材活動に制限が掛かっている状況ではありますが、編集部長逢阪の命ある限り執筆を止める事はございません。読者の皆様からの応援が当編集部にとって心強い励みになります。どうぞ宜しくお願い申し上げます。