【ヅカの闇と狂気】タカラジェンヌ自殺騒動で知る華やかな歌劇の街「宝塚」で味わえる“天国と地獄”
テレビだけが大衆の娯楽だった昭和の時代から随分離れた現代においても、未だ芸能界というものは頑なに庶民の憧れであり続けるようだ。あれだけジャニーズ事務所が叩かれまくっていても熱心なファンというものはついていくわけだし、ファンを取り巻く生活環境もなかなかに香ばしい。
創業者・故ジャニー喜多川に対する性加害告発・報道がきっかけで最終的にジャニーズ事務所は「廃業」の選択肢を取る事になった。事務所発足前の1950年代から創業者の死去まで延々と続いていた、日本を代表してきた芸能事務所の悪しき“しきたり”とまかり通る非常識の世界は、我々にとっても“そんなの知ってたよ今更”以上の呆れ果てた感情を抱く以外のものではない。
ただ一人の“権力者”の下で長年続いた“暗黙の了解”の結果、心身を傷つけた関係者の多さを考えると、その“闇”は底知れないものがある。
所変わって、ここは兵庫県宝塚市。熱狂的なファンによって支えられるジャニーズ事務所とも印象が被る、超有名芸能組織がこの街にもある。「宝塚歌劇団」のお膝元であるこの宝塚の街、最近になってとある事件をきっかけに、少し騒がしくなっている。
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