【令和最新版】西成が中国に買われる日…西成区太子・山王の中華カラオケ居酒屋密集地帯「飛田本通商店街」を歩く(2023年版)
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“日本で一番治安の悪い街”だの“暴力団の巣”だの“ヤク中ばっかり”だの、常々ろくでもない評判しか聞こえない大阪市西成区のドヤ街・通称「釜ヶ崎」であるが、時代は令和に代わり、そのような評判も過去のものとなりつつあるようだ。
既にコロナ前のインバウンド景気が始まった頃からドヤ街が外国人観光客などのバックパッカーの寝床と化していて、観光客が空気も読まずにヤバイ地域にズカズカ入っていったり、また暴対法の強化で数多く存在していた暴力団事務所が差し押さえられるなどして、ヤクザが街にいられなくなった。いい意味では一定程度の“環境浄化”に成功したとも言えるのだろう。ただ、それだけで丸く収まるわけがないのが、この地域ならではの根深さでもある。
今回お伝えするのは、そんな釜ヶ崎エリアに隣接する「西成区太子・山王」の町内を南北に貫き、地下鉄御堂筋線動物園前駅を挟んでジャンジャン横丁から連なり飛田新地へと至るメインストリート「飛田本通商店街」の過去の風景と、それからごく最近の様子である。愛称として「動物園前一番街・二番街」の名称もあり、アーケードの入口の看板にはそう記されてもいるが、ここの正式名称はあくまで「飛田本通」である。
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