“焦り”の正体をほどく
焦りは禁物、というけれど、自分にとって居心地の悪い環境が続くと、そこからいち早く抜け出したいという気持ちが強く働いてしまうのは当然のことだと思う。
だから、そういう状況のときに「焦らないで」と言われてしまうと「じゃぁ、この状況どうしたらいいのよ?」って今度は怒りたくなる。
焦燥感と怒りはときに仲良し…(あんまり嬉しくないよね)。
ヒーリングでは、まずこの「焦り」の鎮静化を淡〜く意図して解(ほど)いていくわけなのだけれど、しばらくすると、その奥にある固くなった結び目が二つあることに気づく時がある。
そのひとつが、「期待」する気持ち。
そしてもうひとつが、ゆく先を見えなくしてしまう濃霧のような「不安」な気持ち。
濃霧と書いて思い出したけれど、草津の山奥をドライブしていたときに、急な豪雨と濃霧に襲われたことがあって、それはそれは怖い思いをしたことがあった。
自分が道の左側を走っているのか、真ん中にいるのか、はたまた反対車線に飛び出してしまっているかもわからないくらいな霧だったから、ひとまず止めて様子をみようとするも、この止まっているところが果たして安全なのかもわからない。
今思い出しても、胃がギュッとなってしまうのだけれど、焦燥感の奥にある不安な気持ちはこの濃霧に似ている気がする。
話を元に戻すと、期待する気持ちというのは、「こうなったら私は幸せなのに」というもの。
ヒーリングをしていると、この期待する気持ちが緩くなっていくと不安もつられて晴れてくるような気がする。
自分の幸せを限定的なものにしなくてもいいのかも?という気持ちに自然に気づく流れに乗って、視野が広がるからなのでしょうけれど、このときこそ焦りは禁物で、もっと晴れてほしいとかそういう気持ちは持たずに、ただただ変化を見守るということがいつだって大事と自分に言い聞かせる。
そうそう、ヒーリングをせずとも、日常の中で変化をもたらす方法もあって、それは、自分が「あぁ、この感じがとても好き」だとか「嬉しい!」を普段から増やしていくことを意識する、というもの。
必要なのはその感覚であり、体感を重ねていくということ。
その感覚や体感がもっと広がっていくことが私の幸せ!くらいに「期待」をふんわり、ぼんやりしたものにしておくと、思っても見ない幸せギフトがもたらされる。
広く晴れ渡った空の下で見通しの良いドライブできた方がやはり楽しいよね。
けれど、このことがついうっかり、私の中で強い「期待」に変わってしまうこともあるだろうから、ときどきは自分の中の「期待」を探して解(ほど)こうって思う。
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