パーフェクトデイズ
気になっていた作品。
観終えると、肩にのしかかっている何かが少し軽くなるのを感じた。
主人公の「平山」という男は無口で生真面目。どことなく不器用だが、気の良い中年だ。
およそ華やかな生活とはかけ離れているものの、日常の小さな幸せを味わうことに喜びを感じながら淡々と生きている。
「この世界は本当はたくさんの世界がある。繋がっているように見えても、繋がっていない世界がある」
印象的な言葉だ。
男の生活様式は、時代錯誤で不憫だと思うひともいると思うが、平山のマインドや姿勢に共感してうらやましく思うところがあった。
作品中に流れる音楽も1960年代頃のアメリカ中心で、カセットテープも味がある。
時間をおいてまた観ようと思う作品だった。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。