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我が国の中心は、天皇陛下。
竹田恒泰さんが、主筆した令和書籍の国史教科書(第7版)を、読んでいます。
今、江戸時代の終わりまで読みました。
読んで気がつくことは、歴代天皇の歴史を意識してよく書いているという点です。
例えば、織田信長については、重要な場面で、正親町天皇の力を借り、天皇も、また勅命により、和睦を成立させたですとか、皇位の継承についても、
光格天皇や継体天皇の例を出して、遠くから男系の男子の皇族を皇位に付かせたなどです。
竹田さんの教科書を読んで感じるのは、我が国の中心は、天皇陛下だということです。
かつての天皇は、天武天皇や天智天皇など、直接政治を行った天皇もいらっしゃいましたが、その後の天皇は、権力から離れ、権威だけを持つようになりました。
後醍醐天皇のときに、再び、権力を持とうとしましたが、結局うまくいきませんでした。このように、直接政治を行うと、争いに巻き込まれますが、権威だけを持ては、そのようなことはありません。
このシステムは、日本の政治を安定させるために、実によく考えられたシステムだと思います。
もともと、天皇陛下は、祭祀を行う存在なので、持つのは権威だけでよい気がします。今でも、総理大臣は、天皇陛下の承認がなければ、総理大臣として認められません。これが、権威なのです。
それにしても、自分が中高生の時には、後醍醐天皇は習っても、光格天皇や継体天皇について学ぶことはありませんでした。
この教科書を読む人が増えれば、天皇とは何かを考え、皇室を大事にしようとする人が多くなるような気がします。
竹田先生は、さすがです。
宮家の方が書く歴史はやはり違います。
このように、陰ながら、皇室を支えるのも、宮家の役割なのでしょう。
僭越ながら、応援しています。
追伸
もう、一つこの本の特徴を上げるならば、注が多いことです。
そして、その注がためになるというか、おもしろい。
でも、字が小さいのが残念。子どもたちには何も問題ないのかもしれませんが、中高年になると小さい字がつらい・・。
あまり大きくできない事情もわかりますが、すごくおもしろいので、注だけ大きくした副読本を作成してもよいのではないかと思います。
私なら、絶対買いますよ!