「側にいるだけでいい』鬱の人を支えるための5つのポイント
鬱は、本人だけではなく、周囲の人にも大きな影響を与える精神的な病気です。
家族や友人が鬱を経験している場合、どう接していいか分からず、戸惑う事も多いでしょう。
今日は、実際に鬱になって、周りからの助けを得て、実際に助けになった向き合い方について紹介していきます。
1.話を聞く姿勢を大切にする。
鬱の人は、自分の気持ちを言葉にする事が難しい場合があります。
それでも、話をする事で少しずつ心の負担が軽くなる事があります。
・無理にアドバイスはしない。
・相手の話を遮らず、「うん」「そうなんだ」と相槌ちを打ちながら耳を傾ける。
・判断や評価を避ける。「大した事じゃないよ。」などの言葉を避ける。
大切なこと:解決策を示そうとはせず、『寄り添うこと』に意識を向ける。
2.プレッシャーを与えない。
鬱の人には、元気にならなきゃ。頑張らなきゃ。といったプレッシャーが逆効果になる事があります。
・「早く元気になってね」という言葉は避ける。
・無理に何かをさせようとしない。
・相手のペースを尊重する。
代わりに使うべき言葉の例:
「いつでも側にいるよ」「無理しないで自分のペースで大丈夫だよ。」
3.日常のサポートを提供する。
鬱の症状が重いと、日常生活の基本的な事(食事や掃除など)が難しくなることが
あります。
・食事を作ったり、買い物を手伝ったりする。
・小さな事でも、「手伝おうか?」と声をかける。
ただし、相手が手伝って欲しいと思わない場合もあるので、普段からよく見守り、必要な時にさりげなくサポートをしてあげてください。
4.専門家の助けを促す。
鬱は、専門的な治療が必要な病気です。
家族や友人が全てを解決できるわけでも、本人が十分休息を取れば良いだけの事ではありません。
・医師やカウンセラーに相談するように促す。
・「一緒に病院に行こうか?」と寄り添い、安心させる。
5.自分自身の心を守る。
これは、一見鬱の人とは関係ない事に見えるかもしれませんが、寄り添うにあたって、自分自身の健康を保って向き合う事はとても大切なんです。
鬱の人を支えるのは大変な事だと思います。
ですから、支える側も疲れ切ってしまわないよう、自分自身の心のケアも忘れずに行ってください。
・もし、自分自身もどうしたら良いのか分からなくなった場合は、抱え込まず、
信頼できる人や相談機関に相談する。
・定期的にリフレッシュする時間を持つ。
・鬱の症状について自分自身でも調べ、正しい知識を持つ。
まとめ
鬱の人と向き合う際には、「寄り添い」「理解しようとする姿勢」が何よりも大切です。
一歩一歩、焦らずに対応する事で、相手にとっても、支える側にとっても前向きな道が開けていくでしょう。