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子育て中でも読書習慣を取り戻したいあなたへ ~Audibleを活用した私の「読書リハビリ」の道のり~

学生時代は読書が大好きで、芥川龍之介や江戸川乱歩といった文学作品をよく読んでいました。
しかし大人になり、特に子育てを始めてからは、本を読む時間がほとんどなくなってしまいました。

そんな私が再び読書習慣を取り戻すことができたきっかけは、友人に誘われた読書会。ですが、いざ参加しようと思ったものの、本が全然読み進まない。脳が活字を拒否する!
このままではいけないと「読書リハビリ」を始めることにしました。

リハビリ大使にAudibleを任命

読書会での選書を読もうとしましたが、ページをめくる手が止まるばかり。そんな中で思いついたのが、「誰かに本を読み聞かせしてもらえたらいいのに」というアイデアでした。そして辿り着いたのが、AmazonのAudibleです。

Audibleはオーディオブックサービスで、音声で本を聴くことができます。
子どもと一緒にいても耳だけならFREEDOM。公園に遊びに行っても、家事をしながらでも聴くことができます。
月額1500円という手頃な価格設定も魅力で、「毎月1冊は聴かないと元が取れない!」という思いから、自然と聴く習慣ができました。

聴く読書で広がる世界

Audibleを使い始めてから、様々なジャンルの本を聴きました。
Audibleでは関連書籍をおすすめしてくれる機能もあり、「この本が好きならこれもどう?」といった提案が次々に出てきます。この芋づる式のおすすめが新たな本との出会いを生み、気づけば乱聴を楽しむようになっていました。
乱聴の結果、今の自分が求めている情報は、ビジネス書や哲学、自己啓発系の書籍だとよくわかりました。

もうひとつ、収穫がありました。それは本の平行読み。
Audibleでの読書は朝ラジオを聴いているような感覚もあったので、「今日は軽妙なエッセイな気分」とか、「ガツンと一喝してくれそうなハード目な文章」とか、「気分転換にストーリー物がいいな!」といった調子で、その日の体調に合わせて聴く本を変えていました。
以前は1冊ずつ順番に読まなければならないという思い込みがあり、時間のかかる本に手を取られると、そこから読書自体から遠ざかるという悪循環がありました。
しかし、Audibleを利用することで複数の本を並行して楽しむ柔軟性が身につき、読書習慣継続のヒントを得ることができました。

子どもへの読み聞かせにもAudibleを活用

Audibleには児童書もたくさんあります。「銭天堂」や「ぐんぐん頭のよい子に育つよみきかせ かがくのお話25」などを子どもたちと一緒に楽しみました。車の中でAudibleを流しながら物語を聞くのは車酔い対策にもなり良かったです。
(この話を会社でシェアしたところ、「子育てまでDXしているんですね…」と言われました。)

読書リハビリのゴール達成!紙の本への回帰

私が設定した「読書リハビリ」のゴールは「日常生活の中に読書習慣を取り戻す」ことでした。Audibleを活用して読書を続ける中で、「本からインプットを得る」ことが当たりまえになる感覚が徐々に戻ってくるのを感じました。
ある日、この内容をまとめていつでも自分に思い出させるようにしたい…という気持ちになり、時間をかけて読書ノート(物理)を書き始めました。そんなことをしているうちに、本で買った方が早いのでは…?という気持ちに。1年間契約していたAudibleを解約。卒業の瞬間でした。

現在では、どこへ行くにも常に本を1冊以上持ち歩き、本に付箋を貼りまくり、メモを書きまくりして楽しみ尽くしています。

もちろん読書会にも余裕を持って読了参加できるようになりました。
今では所属する社内でも読書会を主宰し、さらにはきょうだいを誘っての不定期読書会も楽しんでいます。

ゴールの先にあったのは、家族を巻き込む読書習慣

私が紙の本を読むようになった姿は、家族にも影響を与えました。
特に子どもたちには「読書はごく日常的で自然な行為だ」というメッセージに映っているようです。これはAudibleだけでは実現できなかった効果かもしれません。

さらに、私の読書習慣をきっかけに夫も読書へ回帰し、家族全員で静かに本を読む時間が生まれるようになりました。それぞれが好きな本を持ち寄り、同じ空間で心地よい静寂を共有するひとときーーーー
まあ、子供が読んでいるのはドラえもんとか星のカービィとかなんですが。

読書リハビリ ウィニングインタビュー

本を読んだら、何か自分の人生が好転するような気がする。
今感じているこの停滞感を、打破できそうな気がする。
そんな「予感」だけをモチベーションに、計画も立てないで、なんかできそうなことだけをただただ積み重ね、という方法で、約1年かけて読書リハビリが完了しました。

今回の勝利の鍵は、

  • 読書会という仲間の存在(強制力)

  • Audibleの活用(手軽さのメリットと、コストを払ったという点)

  • 並行読みOKという気付き(発見)

  • なによりも、自分のため(自己決定感)

というところかなと思います。

本なんて読まなくても全然生きていけます。
でも、本を読める自分でいられるのって、ちょっと嬉しいし、暇だからスマホ見よ~よりも、自分の人生豊かにしれくれそうな気がしています。
スマホって、「あなたこういうの好きでしょ?」がどんどん流れ込んできて受け身になっちゃうので。
何事も、自分の人生、自分で選んでいこッ!

おしまい

以下の有料部分では、読書という経験がどのように行動に結びついたのか、その背景や発見を振り返っています。特に書きたかったのは、この記事を書くきっかけや過程での深い気づきについて詳しく記しています。もし少しでも興味を持っていただけたなら、続きを読んでいただけると嬉しいです。

ただの記録が、誰かのストーリーになるとき

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