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Xジェンダー不定性 NHK虹クロを視聴する
1つ前の記事で、偶然見た昼のNHKで「虹クロ」という番組を知ったことを書きました
番組表タイトルの「虹」はLGBTQのシンボルであり、「クロ」はカミングアウトする前のクローズの状態やクローゼットに由来する言葉であり、この番組のタイトルは、それらを組み合わせた造語から成り立っています
毎回、10代のセクシュアルマイノリティの方がゲストとして呼ばれ、メンターである成人のセクシュアルマイノリティの方が、話を聞いたりアドバイスをしたりするという構成になっています
期間限定ではありますが、こちらのNHK+という見逃し配信サイトから視聴することが出来ます↓
NHK+に登録すると、2月21日まで、「【ハートネットTV】虹クロ ふるまいたい性が変わる自分と上手につきあうには」というタイトルの番組が視聴できます
1つ前の記事でも紹介しましたが、今回は僕と同じ不定性の方がゲストとして呼ばれており、そのこともあって前々から楽しみにしていました
しかし、うっかり録画予約を忘れてしまい、このNHK+にたどり着きました
登録してみると、意外と簡単でTverみたいな手軽さで見られたことが驚きでした
と、まあ、そういうことは置いておいて、
番組の感想の方をいくつか述べたいと思います
ちなみに、NHK+に登録せずにこちらのリンク先を踏まれた方は予告が1分ほどご覧になられたかと思います
僕はこの予告だけでも、「わかるわかる」と、強く共感しました
10代の不定性のコウさんが言われている、日によって心の性別が変わるからこそ、その時々でファッションの好みが変わるという感覚――
ものすごく分かります
また、番組の中でもコウさんが言われていたことも、9割くらい「わかるわかる」と思いながら視聴しました
たとえば、ファッションに限らず、持ち物も困っていること(たとえば、女のときにスマホの買い替えをピンク色にしてしまい、あとで男になった時に「やってしたった……」と思ったこと)や、
女の子の時は女友達と女の子として振る舞いたいけど、男の時は格好つけたいという気持ちの変化など
視聴しながら「わかるー」の連続でした
いっぽうで、その方は、手帳にその日どっちだったか(性自認が)を記録されているとのことでしたが、見ていて割りと1週間くらいずつ続いて交代する感じなのかな、と思いました
僕の場合は、1ヶ月の半分以上(75%くらい)は男なので、その辺は少し個人差があるんだなと思いました
しかし、「(性自認が)微妙な日もあるけど、そういう時は服装に困る」と言われていたので、そこは「わかるわかるー」と思いました
また、番組の中では、その方の男女の時それぞれの服装の特徴を絵に描いて紹介されていましたが、「ほぼ、まんま俺やん」と思わず突っ込まざるを得ないほど、好みが似ていて驚きました笑
その他、コウさんは「男になった時はメイクで男っぽくする」と言われていましたが、僕の場合だと、そもそも男の時はメイクすらしたくないので、そこも個人差かなとも思いました
そして、男の時だけ感じる心と体の不一致がある、という点もやはり「わかるわかるー」でした
こうして列挙してみると、同じ不定性を持つ者同士であっても、共感するところが多いものの個人差も結構あるんだな、ということに気づきました
なんというか、そこはもう少し違う部分が大きいのかなと思っていたので逆に新鮮な気持ちになりました
それから、こうして、LGBTQの中でもレアな不定性の方の話を聞いてみて、僕と共感ポイントが多かったのは、ひとつ大きく嬉しいことだったと思います
僕の生い立ちを思い返すと、自分の性別に違和感を持った子ども時代から、トランスジェンダーなのかと思った学生時代を経て、大人になってからようやく不定性というものを知り、大きく安堵したものの、なかなかネットに転がってる情報が少なかったので、もしかしたらこの感覚は不定性ではないのではないかとか、あるいは、僕が作り出したイマジナリーな妄想なのではないかとか、そんな不明瞭さに不安になることがあったので(とはいえ、「男として」女性を好きになったり、身体に違和感を覚える感覚に嘘はないわけで)、今回、そういった不安が解消されたことが、本当に嬉しかったです
やっぱり、もっともっと不定性への知識が世の中的に広まってほしいなと思います
知識の普及により理解が深まれば、当事者の方も周りの方も、みんな生きやすい世の中になると思うので