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【育児】絵本 ノンタンシリーズ
絵本のノンタンシリーズは私が子どもの頃にも家にあって、私自身好きな絵本だった。
もにゃもにゃした線で描かれた可愛いキャラクター達と、リズムの良い文が書かれている。
子ども達も大好きで本棚に置いておけば「読んでー」とよく持ってくる絵本。
何冊かもっているなか気になる3冊を紹介する。
1冊目:『ノンタンの誕生日』ーーー高度な悪口の秘密
ノンタンのお友達のうさぎさんやくまさん達が、ノンタンのお誕生日にノンタンにはないしょでサプライズを準備するシーンがある。
ノンタンは仲間外れにされたと思い、悪口を吐きます。
「くまさんのどてかぼちゃ!」
「ぶたさんのとうへんぼくっ!」
「たぬきさんのおたんこなすっ!」
「うさぎさんのへちゃむくれっ!」
幼児向け絵本にしてはなかなか高度な悪口。
初めて読んだ時には、子どもは意味わかるのだろうかと不思議に思った。
どうしてこんな難しい悪口を使ったのだろうか?
子どもが悪口を真似してしまわないようにあえて難しい悪口にしたのではないかと推測している。
子どもからすれば意味はわからなくても、なんとなく悪口を言っていることはわかる。
幼児が口ずさむには難しい言葉。
こういう配慮があるんだなあと感心する。
(この説が正しいのかはわからない。)
2冊目:『ノンタン いたいの とんでけ〜★』ーーーだれも傷つかない世界
2冊目は『ノンタン いたいの とんでけ〜★』。
ノンタンの妹タータンが怪我をして、ノンタンが「痛いの飛んでけー!」で山や海に痛みを飛ばす。
しかし、山や海は痛みを押し付けられたことに怒る。
困ったノンタンは"いたいのかいじゅう"に痛みを飛ばす。
"いたいのかいじゅう"は「ぱっくん」と痛みを食べてしまい、「あ〜、おいしかった」と満足。
悪者を用意して痛みを押し付けるのではなく、怪獣に痛みを食べてもらい誰も被害者にならない平和な世界。
子どもには他人の痛みに気付ける人間になって欲しい。
3冊目:『ノンタン ふわふわタータン』ーーー楽しい擬音
ノンタンシリーズは心地の良いリズム感や独特な擬音表現が特徴的。
なかでも気に入っているのが『ノンタン ふわふわタータン』。
たったか たった
ノンタンおさんぽ。
だーれかさんが
だーれかさんが
きゅこきゅこ つんつんつん。
一つ目はノンタンとタータンがお散歩するシーン。
二つ目はペンギンさんがタータンをつつくシーン。
ありがちな「てくてく」や「ぺたぺた つんつん」ではなく、
「たったか たった」
「きゅこきゅこ つんつんつん」
子どもが楽しく歩いている様子、ペンギンさんのキャラクターの可愛らしさが表現されていてとても好き。
調べてみるとノンタンシリーズは1976年からあるそう。
なんと50年近く昔の本だとは。
ノンタンはいたずらっ子だったり時々妹のタータンに対してキツかったりするんだけど、そこがリアルで親しみ深いとも思う。