オトメとオタマ
高校生のころ、授業参観にきたヨーコとマサコのお母さんが私の席の後ろで「47だけど気分は17なのよね」と話していた。
リアル17歳だった私は「図々しいにもほどがある」と心底呆れたのだけど、齢50を迎えてお二人の年齢を超えた今、あの時の非礼を詫びたい気分。我が身を振り返ると17どころか12の年から進歩がない気がするのだ。
未だ娘の少女漫画を読んでは主人公に感情移入してキュンキュン(死語かしら?)しているのだけど、先日ふと「私って主人公じゃなくて、このオタマ持って主人公に『早く起きなさい』て怒鳴ってるお母さんの立ち位置なんだよなぁ」と気づいて愕然とした。
なんてことだ。オタマ母さんにはまずもって感情移入できないというのに。
まだまだ少女漫画にトキメくのに、オタマ母さん。一体いつこんなに年を取ったのだろう。現実にショックを受ける50の初秋であった。
(50だって。ホントびっくり)