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娘コミュ障、適職を考える
中3の娘はちょっと度が過ぎるんじゃないかと思うほどの人見知り。というかコミュ障?
つい最近まで、近所のコンビニやスーパーにも一人じゃ行かなかった。やっとこの頃、2日連続じゃなければOKに。「なんで2日連続は嫌なの?」と聞いたら、「店員さんに『また来た』と思われるから」と言うから、アホかと。
一番苦手なものは、飛行機の機内食サービスだそうで、CAに「いらないです」と上手く断れるか、搭乗前から心配している。こちらは「世の中にはそんなことを心配する人がいるんだ」と驚くばかり。初めてLCCに乗ったとき、娘は機内食や飲み物のサービスがないことにいたく感激し、以来、どこに行くのも「LCCにしてね」とリクエストする。
これじゃ生きて行くの大変だろうなぁ、と心配になるのだけど、娘の父親が似たようなタイプだったので、遺伝だと諦めている。慣れた環境ではのびのびとやっているし、気にしてもしょうがないしな、と。
さて、この娘がバスケの試合で怪我をしてきた。バッシュのサイズが合わずに親指が圧迫され、爪下血種ができたのだ。
歩くと親指に激痛が走るというので、整形外科に連れて行った。
お医者さんへの状況説明は、まぁ娘なりに頑張っていたが、いかんせん相手が悪かった。
「えっ?どういうこと、試合中に転んだの?ぶつかったの?」
「いえ、バッシュのサイズが合わなくて、親指が押されて」
「えっ?なんで痛いわけ?どういう状況で痛くなったのか、そこのとこハッキリさせてよ」
「小さいバッシュで試合にフルで出たら…」
「だからなんで?踏まれたの?試合中からずっと痛かったの?それとも終わってから痛くなったの?そこのとこハッキリしてって言ってるでしょ」
娘、完全にフリーズ (笑)
助け舟を出すかと私が説明しようとしたら「あんたは黙ってて。本人に聞いてるんだよ」と怒られた。
すごい。目の前でタイプは違うけれど「コミュ障 VS コミュ障」の戦いが繰り広げられている。
説明するより患部を見せた方が早いと思ったのか、娘がおもむろにサンダルを脱いでチマメを見せたら、先生の疑問は無事に解決したみたいで、レントゲン室に回された。
結果、なんともなかったのだけど、帰りがけに娘が「あんなコミュ障にも務まるなら、私も医者になりたい」とぼやいた。
確かに。うちのコミュ障にこれ以上の適職はないかも。手先は器用だし、目はいいし、体力あるし、親切だけど感情移入しないし、なにより患者の方から勝手にやってきてくれるし。
娘に営業なんて高等芸は絶対ムリ。ハハはそもそも就活すらできないかもと心配なのである。
「あの先生にあって私にないもの… 肝心かなめの記憶力だな」
その冷静なとこも向いてるのに…。残念。