養育費について思うこと①
私には兄と弟がいるのだが、未婚で子どもを産んだとき、養育費について、家族でも男女でこんなに考え方が違うのか、と興味深かった。
うちの母は、世の中こんな菩薩もなかなかおらんだろうというほど温和な平和主義者だが、「たとえ1万円でも、自分には子どもがいることを認識させるために養育費は請求しなさい」と言い切った。
へぇぇぇ、お母さんでもそんなこと言うんだ、とかなり新鮮だった。
一方、父を筆頭に、男3人は全員「養育費なんて請求するな。子ども一人育てる収入くらいあるやろ」。
あんたら一体、だれの味方やねん、と。
でも、あんなに娘の父親に無責任だと腹を立てていた3人が、揃って養育費なんていらないだろうというので、これまた面白いなぁと。
要は養育費なんかいるかと一人で育てる方が、いい女である。自分を娶らなかった男に施しなんて受けるな、という論理のようだった。
いや、私への施しじゃなくて、娘を育てるためのお金なんだけど、そこんとこ混同してないか?と。
ただ、職場の仲が良かった女の先輩にも「一人で育ててこそ母。養育費の請求なんて論外」と言われたから、男女を問わず、日本では珍しくはない考え方なのかもしれない。
みんな、当事者じゃないからそんな自己犠牲的な発想なのではないか?と思わずにはいられないのだけど、こういう価値観て、どの時代に作られたものなのかな。まさか平安時代ではなさそうだし。
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