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中年には先輩が貴重な存在

いつの間にか歳をとるとよく言います。
私も自分が20代も30代も終えたなんて信じられません。

年齢を実感するのはこんなときです。

高校球児は全員年下なんだと気づいたハタチの夏。
M-1チャンピオンが年下だったとき。
引退するスポーツ選手の年齢を目にするとき。
ずっと子役だと思っていた俳優がとっくに成人していたとき。
好きなアーティストがデビュー30年以上だと知ったとき。
自分が子どもだったあの頃の親の年齢を過ぎたと気づくとき。

いい歳になったからといってみんなが立派な大人ではないのはご存知の通り。
私の場合、勉強会に参加すれば「当然ご存知ですよね」と説明を省かれたり
どこのお客さんに出向いてもこちらが色々と詳しい前提で話が進んだり。

冒険も挑戦もしてない、それを悔いてすらいない大人だっているんです。
ベテランだから頼られたいとは思っていない。
むしろ意気軒昂な若者にどんどん追い抜かれて脇に追いやられたい。
嫉妬だとか足を引っ張ってやろうなんて考えも浮かびません。

だけど弱音を吐く相手がいないのは少しつらいときがある。
上の世代はもちろん、かつての後輩にも管理職という肩書がついている。
その人たちへの発言はオフィシャルに捉えられる覚悟が必要です。

中年になると立場は棚に上げて「ちょっと聞いてくださいよ」と言える先輩が貴重。
タバコ休憩に付き合わされたりおたがい二日酔いを抱えて青い顔で出てきたりしたのはもう10年以上前になってしまった。

なんでもオンラインの今や「やってらんないよ」と言い合える場所も相手もなく、生きづらいってこういうことの積み重ねなんだろうなと思う今日この頃です。



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