グルメ開拓アプリ: ぐるめも を通して、私が実現したいこと
はじめに
ついに…!待望の瞬間が訪れました。
先週、長い道のりを経て、ついにiOSで私たちのアプリ「ぐるめも」をリリースすることができました。
この喜びとともに、こちらの記事では、その背景やアプリへの想いをお届けできればと思います。
もし興味を持っていただけたら、ぜひダウンロードしてみてください。あなたのグルメ体験が新たな形で彩られることを、心から願っています。
ぐるめものダウンロードはこちら
アプリ概要
「ぐるめも」は、あなたの大切な思い出の瞬間—美味しい料理と出会ったあの日—をしっかりと保存するために生まれました。
AIがスマホ内の写真を解析し、グルメ写真だけを選別して整理。自分が訪れたお店を簡単に振り返ることができるアプリです。(と言いつつ、AIによる選別機能は、もう少し時間がかかります笑)
使い方はとてもシンプル。撮った写真は、グルメカテゴリごとにカード形式で保存され、さらに店舗情報も一緒に記録されます。過去の思い出を、一目で感じることができるようになります。
具体的には、以下のような画面が表示されます。
詳細は、下記の動画をご覧ください!
アプリを作るきっかけ
「なぜ、AIを使って写真を整理するアプリを?」と思われたかもしれません。それには、私自身の過去の経験が深く関係しています。
大学院で抱いた小さな疑問
大学院生だった私は、3.11の記録や記憶の保存に関わる、デジタルアーカイブの理論研究をしていました。
理論系だったので、デジタルアーカイブを作っていたわけではありません。
そんな折、情報処理学会の発表に行きます。
行くと、モノを作る情報系の研究者ばかりでした。
発表者はみんな楽しそうに自分が作ったアーカイブの話をしているではありませんか…!!!
発表を聞いているうちに、自分もブツを作りたい…!!!と思いました。
その時、ふと、自分のスマホの写真を見ると、無秩序に保存された写真の数々…。
これらの写真が、きちんと整理され、時には思い出として蘇る瞬間があれば素敵だな、と感じたのがこのアプリの原点です。
社会人になった際に味わった挫折
大学院を出たあと、私は、新卒で大手SIerに入ります。
当時の私は、新卒1年目ということもあって、意気揚々としていました。
配属先はGKEでのデータ分析基盤の構築。
ここから一旗あげてやろう、そんな気持ちだったのを今でも覚えています。
しかし、そこで理想と現実のギャップに直面します。
当時の状況はというと、
コロナでフルリモートになり、新人教育は滞る。
プロジェクトは難しいタスクばかりで、新人の私が入る隙間はない。
極めつけに、新人の私は生意気。
という有り様でした。
コロナで会社の利益的にも厳しい状況下だったのもあり、
パワハラ気味の上司が、新人の私を干したのは、ある意味当然の選択だったのかもしれません。
しかし、プロジェクトで何も結果が出せない自分は、次第に追い詰められていきます。
特に何も仕事を振られていないなか、今週の成果を求められる。
そして、当然のように今週何をやってたのかと詰められる。
「こんなこと小学生でもできる。」「みじんこからアリくらいには成長したね。」と言われて、何も言い返せない日々。
次第に、心は蝕まれていき、うつ病になりかけました。
苦境のなかで見えてきたこと
さすがにこのままではまずい感じた私は、うつ病治療の本を手当たり次第に読んでいきます。
その中の治療法の一つにあったのが、
新しいものに触れてみる、行ったことないところに行ってみる。
というものでした。
メンタルがすっかりやられ、外に出るのも億劫ななか、
書籍通り、勇気を出して、行ったことの無いカフェに訪れてみました。
初めて訪れたカフェで感じた、あの新鮮な空気。目の前に広がる青空を見た時、心の中に小さな変化が生まれました。
毎日同じ会社に行って、同じところでご飯を食べて、帰ってくる。
そんなレールから外れることで、視野狭窄になって、何も目に入らなかったところから、少しずつ視界が開けてきた、そんな感覚でした。
この経験が、ぐるめもの「新しい体験を記録し、振り返る」というコンセプトに大きな影響を与えてくれました。
このアプリで実現したいこと。
スマホアプリを開発している身でこんなことを言うのもなんですが、
正直アプリにできることは、そんなに多くはありません。
戦争を止めることもできなければ、空を飛べるわけでもない。
一昔前によく聞いた、ITで世界を変えるという言葉を、私はあまり信じていません。
でも、誰かの背中をそっと押すことくらいはできるのではないかと、思っています。
「ぐるめも」は、過去の思い出を振り返ることで、新たな一歩を踏み出してみようと思う人の、背中をそっと押すようなアプリになったらいいなと考えています。
自分あそこも、ここも、初めて行ったな。じゃあ次はあそこにも挑戦してみよう、とか。
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
よかったらぐるめもをダウンロードして使ってみてください。そして、ご意見や改善点があれば、ぜひレビューで教えてください。
謝辞
このアプリは、エンジニアコミュニティであるFlutter大学の共同開発14~17、そして現在進行中の共同開発18で企画・開発しているアプリです。
以下は、開発にご協力いただいた皆様の名前です。
Masakiさん、なほさん、SHOさん、Itsukingさん、あるごんさん、いつも一緒に開発していただき、ありがとうございます。
minnさん、かふぇらふぇさん、タオルさん、heyheyさん、Sugiさん、Ohmiyaさん
以前は、開発にお力添えいただき、ありがとうございました。
ganさん、coboさん、Aoiさん、みやジックさん、kentyさん、fenさん
flutterのご質問に、色々とご回答いただき、ありがとうございました。
Shimaさん、素晴らしい動画制作ありがとうございました。
中山さん、デザインの丁寧なレビューありがとうございました。
幅野さん、mozyさん、バックエンドおよびインフラでお助けいただきありがとうございました。
最後に、さまざまなご縁を作るきっかけをいただいたFlutter大学創設者のkboyさんに感謝申し上げます。ありがとうございました。