
かいじ70号運転へ東京-甲府間のアクセス改善か
JR東日本は、2025年3月17日から運行を開始する臨時特急「かいじ70号」の運行計画を発表した。山梨県から東京へ通勤・通学する人々にとって、これは非常に重要なニュースだ。特急「かいじ70号」は、甲府駅を早朝5時40分に出発し、東京駅に7時45分に到着する予定で、平日のみ運行される。これにより、通勤時間の短縮や朝の移動の快適さを求めている多くの人々の期待を集めている。
運行スケジュールと停車駅
「かいじ70号」の運行スケジュールは非常に魅力的だ。甲府駅を5時40分に出発し、途中、石和温泉、山梨市、塩山、大月、八王子、立川、新宿を経由して、東京駅に7時45分に到着する。甲府から東京までの移動時間は約2時間強で、特急の速さを活かして、朝の忙しい時間帯にスムーズに移動することができる。停車駅が多いため、途中で乗り換えが必要なく、さらに便利だ。
これまで、山梨県から東京へ通勤・通学する際には、普通列車や特急「かいじ」などを利用しても、朝の混雑した時間帯に乗ることになり、通勤が非常にストレスフルだった。その点、「かいじ70号」は全車指定席で、座席を確保することができ、通勤ラッシュから解放されるため、通勤・通学の快適さが大きく向上する。
甲府市が求めていた特急列車
特急「かいじ70号」の運行決定は、甲府市が長年求めていた特急列車の実現という意味でも特筆すべきだ。甲府市をはじめとする山梨県では、通勤・通学のために都心に向かう乗客の増加に伴い、より快適で迅速な移動手段が求められていた。特に、東京圏へのアクセスが長らく改善されない中で、甲府市民からは「早朝に座れる特急がほしい」という声が多数上がっていた。
また、地元自治体や商工団体も積極的に特急列車の導入を求めており、その要望がついに実現する形となった。「かいじ70号」の運行開始により、山梨県民にとって東京への通勤が一層便利になると同時に、地域の経済活動や観光にもプラスの影響を与えることが期待されている。
通勤・通学者の期待の声
「かいじ70号」の運行開始を前に、山梨県から東京へ通勤・通学する多くの人々が期待の声を上げている。
ある通勤者は、「これまでの通勤では、座れないことが多く、立っている時間が長くて大変だった。しかし、『かいじ70号』なら、早朝の時間帯に確実に座れるので、身体的な負担が減る。これからは通勤がもっと楽になりそうだ」と話している。また、「朝の出勤前に自分の仕事を進められるのも嬉しいポイントだ。Wi-Fiが完備されているので、移動中にメールチェックや書類作成をすることもでき、時間を有効に使えるのがいい」と、特急の利便性に注目する声もある。
特急「かいじ70号」の魅力とメリット
「かいじ70号」の最大の魅力は、何と言っても全車指定席であることだ。これにより、確実に座って通勤・通学ができるという大きなメリットがある。特に、朝の時間帯は座席がすぐに埋まりがちで、立っていることが多い通勤列車とは異なり、安定した移動が約束される。長時間の立ち仕事や満員電車での疲れを避けることができるため、特急利用者にとっては大きな利点となる。
また、特急列車としては、車内の快適性も大きなポイントだ。使用される車両は、JR東日本の最先端技術が詰め込まれた「E353系」車両で、リクライニングシート、コンセント、Wi-Fiなどが完備されている。ビジネスマンや学生にとって、朝の通勤時間を有効に使うための環境が整っている。たとえば、モバイル端末を使って仕事の準備をすることや、読書や勉強をする時間として利用することができる。
また、「かいじ70号」の登場により、移動時間が短縮される点も非常に大きなメリットだ。特急列車に乗ることで、通常の在来線や普通列車に比べて、約30分以上の時間短縮が可能になる。この時間短縮は、朝の準備や仕事・勉強の時間をより多く確保できるため、非常に有益だ。
料金とお得な利用方法
「かいじ70号」は全車指定席となっているため、乗車には指定席特急券の購入が必要だ。指定席券の料金は、利用する区間によって異なるが、例えば甲府から東京までの区間を利用する場合、特急料金は2,310円程度となる。事前に「えきねっと」などのオンライン予約サービスを利用することで、特急料金が割引になることもある。定期的に利用する人にとっては、早期予約や定期券の購入を検討することで、料金をお得に抑えることができる。
また、JR東日本の「えきねっと」では、事前に特急券を予約することで、座席の確保だけでなく、特急料金の割引を受けることができるため、より経済的に「かいじ70号」を利用することができる。さらに、えきねっとを利用することで、チケットレスで乗車できるため、発車直前でもスムーズに乗車することができる。
筆者の視点:この列車は「あり」なのか?
「かいじ70号」の登場は、山梨から東京への通勤・通学に革命をもたらす可能性があると言える。確実に座れるため、通勤・通学のストレスが大きく減少し、朝の時間を有効に使えるようになる点は大きな魅力だ。また、Wi-Fiやコンセントなどの設備が充実しており、移動中でも快適に過ごすことができるため、ビジネスマンや学生にも非常に有用な列車だ。
一方で、普通列車と比べると特急料金が必要となるため、コスト面での考慮も必要だ。しかし、毎日の通勤や通学において、時間を有効に活用できることを考えると、「かいじ70号」の利用価値は十分にあると言える。
まとめ:山梨県民にとって待望の特急
「かいじ70号」の運行決定は、山梨から東京への通勤・通学環境を大きく変える可能性を秘めている。これまでは「遠すぎる」「通勤が大変」とされていた中央線沿線からの都心通勤が、より快適で現実的なものとなり、山梨県民にとって非常に大きな利点となるだろう。
運行開始の日は2025年3月17日。それまでの間、利用予定者の期待はますます高まっていくことだろう。果たして、特急「かいじ70号」は、山梨の通勤・通学環境を本当に変える切り札となるのか? 運行開始日を待ち望む声がますます大きくなっていくことは間違いない。