ポケダン懐古厨の叫び:ともだちエリアの思い出
私はともだちエリアが大好きだったんです。
ともだちエリアとは
ともだちエリアとは「ポケモン不思議のダンジョン赤の救助隊」「ポケモン不思議のダンジョン青の救助隊」(以降救助隊)にて存在した、ダンジョンやストーリーで仲間にしたポケモンが暮らすエリアのことである。
区画は27、エリア総数は57にもなるという力の入れようで、様々な区分で振り分けられたポケモンたちが思い思いに過ごしている。
エリアごとに居住できる上限数が設定されており、伝説のポケモンなどは1匹で1エリアを独占するという贅沢な部分もあった。
ともだちエリアの解放方法は複数あり、
・主人公、パートナーが居住できるエリア(初期開放)
・プクリンのショップで開放
・イベントでの開放(依頼での報酬含む)
・ふしぎなメールでの依頼で開放
となっている。
ものによってはクリア後まで開放できないエリアがでてくるので、目的のエリアを序盤で入手すべく主人公とパートナーポケモンを厳選した人はいるのではないだろうか。私はした。
ともだちエリアの見どころ
ともだちエリアの何よりの見どころといえば、ポケモンが歩き回っていることである。
当時ポケモンを自由に放し飼い……とは違うが、そう言った雰囲気を味わえる作品が少なかったように思える。
そんななかで、救助隊は豊富なエリアで様々なポケモンたちが歩き回っているのを見ることが出来る。実に良い。
また、エリアごとにきちんと雰囲気が変わっており、それぞれのタイプに合わせたフィールドやBGMが収録されている。(一部例外はあったけど)
当時のホームページの画像より。
コイルなどの電気タイプが居住する無人発電所。
エリア説明文によると未だ稼働しているらしく、それで電気タイプのポケモンが集まっているそうだ。
同じく当時のホームページより。
ココドラなどが居住する切り立った山。
こちらはクリア後でないと開放できないため、早めに入手したい場合は主人公かパートナーをヒトカゲにする必要があった。
個人的にお気に入りだったのは「変化の森」だ。
イーブイ系のポケモンが居住するエリアで、深い森の中にある広場となっている。
中央には大きな岩が置かれ、神秘的なエリアの雰囲気を引き立てている。
イーブイを全部の派生で進化させて一堂に会したときの感動たるや、想像に難くないだろう。
そんな、ポケモンをいっぱい集めているというのがよくわかる要素だったともだちエリアだったが、恐らく技術的な労力の大きさもあってか次回作である「ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊」「ポケモン不思議のダンジョン 闇の探検隊」「ポケモン不思議のダンジョン 空の探検隊」からはなくなってしまっている。
リメイク版の発表
そして救助隊の発売から実に15年の月日を経て発表された「ポケモン不思議のダンジョン 救助隊DX」(以降救助隊DX)。
ドット絵から3Dモデルへと進化したビジュアル。それでいて絵本のような塗り絵タッチの独特な質感。
思わぬ発表に驚いた人も多いのではないだろうか。私は驚いたし跳ねた。キービジュアルが救助隊を思わせるつくりになっているのに泣いた。
GBA、DSの両機種で出た救助隊だが、いまだに我が家では両機種ともに現役である。たまに起動してGBASPで赤の救助隊をやることもあって、興奮冷めやらない状態だった。今も冷めてないからこんなブログ書いているんだが。
ストーリーもよく、個人的には神ゲーと言ってもいい本作。追加要素も初報PVででていただけに、期待はどんどん膨らんでいっていた。
ともだちエリアの変更
そんな中、そろそろ最新情報が出てきているだろうとニュースサイトを見ていた時にある記事が目に留まった。
救助隊DXで変更、追加された新要素を紹介する記事なのだが、このなかにある「救助隊キャンプ」という項目が、自分の中にある感情を大きく揺さぶった。
こちらは公式サイトからの引用画像である。
ともだちエリアの駆け回るポケモンたちから、救助隊キャンプではドット絵によるリスト表示に変更がされていたのである。
理性と本能の熾烈な争い
正直言って最初見たときは「えっ?????????????????」となったがちょっと待ってほしい。それは仕方のないことだ。
2Dと3Dでは工程の手間だったりデータ容量にはかなりの違いがある。恐らく膨大な数の小さなフィールドを立体化して一本にまとめるとなると、素人では想像もできない膨大な時間と容量がかかることは簡単にわかる。
だから、ドット絵と背景イラストという新収録のものと入れ替えて、既存の要素を残しつつやりくりしたのだろうというのはわかる。理性が仕方ないんだと言っているからわかる。
だが理解はできても納得できるかというと話は別である。
全ポケモンが3Dとなってともだちエリアを歩いているのを見れたら、それはとてもとてもうれしいことで、感動で胸いっぱいになる。伝説のあのエリアが3Dになってそこに仲間になった伝説ポケモンが佇んでいる。めっちゃいいじゃん。
そんなことを夢想していたくらいには、ともだちエリアというものが大好きな自分がいたことに気づかされてしまった。
実現不可能だし、仕方のないことだと思っていても納得できないというのが、悲しき本能である。
技術的に不可能だから仕方がないというのも本音だ。
しかしそれでも見たかったというのも本音である。
正直記事で見ても信じられず発売当日までフェイクだとか馬鹿な妄想をしていたくらいだ。我ながら何思ってんだろうか。
でも普通に楽しんじゃう
しかしそんな風に脳内で嵐をふかしても現実は変わらない。
なかよしエリアについて色々ブーブー言っているが、今回のリメイクはすごくいいし、実際神作品だと思っている。この調子で探検隊も空版でリメイクされたらまた私は死ぬ。
全部が全部そのままで持ってくることは決してできないから仕方ない。思い切りこうやって吐き出せたので、多少はすっきりした気持ちで救助隊DXをプレイできるだろう。
それはそれとして。
任天堂さんお願いです、救助隊をバーチャルコンソールに入れてください!懐古厨の本能が死んでしまいます!
おしまい。