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【ヤクルト】Look-Back on Swallows #20 <9/7‐9/15>


こんにちは。でぃーだ(@Dee_bbyS)です。

私なりの視点で特定の試合・カード・週間等を切り取って簡単に振り返り、出来る限りポジティブに書いていく「Look-Back on Swallows」第20弾。

今回は9/7‐9/15に行われた試合を総括的に振り返ろうと思います。
過去の振り返りは下のマガジンより。



・総評:”産みの苦しみ”を乗り越えた先に。

ということで早速1週間強の試合を振り返ってみましょう!

9/7(火) vs阪神 ○12-0 先発:奥川恭伸 7回 0失点○
9/8(水) vs阪神 ●3-5 先発:小川泰弘 5.2回 4失点●
9/9(木) vs阪神 ○13-3 先発:高橋奎二 6回 3失点○
9/11(土) vsDeNA ○9-2 先発:サイスニード 5.2回 3失点○
9/12(日) vs中日 ●5-9 先発:原樹理 2.1回 2失点
9/13(月) vs中日 ●0-1 先発:石川雅規 6回 1失点●
9/14(火) vs阪神 △4-4 先発:スアレス 4.0回 0失点(危険球退場)
9/15(水) vs阪神 ○1-0 先発:小川泰弘 7.2回 0失点○

結果だけ見れば4勝3敗1分けではあるんですよ。結果だけ見れば。

勝たないといけない展開の試合を勝ち切れなかったり、あと一押しや一踏ん張りが出来なかったり、あらゆる面でのミスが出たり。

どうしようもないようなミスの被害者にもなりましたが、あそこに至るまでにバントを決められなかったのは反省点ではありますからね。今回の件がそういうことではないというのは大前提としても。



そもそも冷静に考えれば2年連続最下位だったチームが今この位置で首位争いをしていること、そして見えない”プレッシャー”と戦い、1つの勝利をもぎ取ろうとする経験って近年全く出来ていなかったことなんですよね。

前回2位に入った2018年からはチームの姿も大きく変わりましたが、その時でさえ広島に最終的に7.5G離され、3位巨人には6.5G差を付けていたこともあってか、終盤戦に順位争いをしていた記憶はあまりありません。

それを考えると実質的にはスワローズとしては優勝した2015年以来6年ぶりの終盤の順位争い。ちなみに当時このチームに在籍していて1軍経験のある選手は現在では10人(12,19,29,2,30,1,3,5,10,41)しか残っておりません。

2013年楽天日本一の嶋基宏、ソフトバンクの長きにわたる黄金期を引っ張った内川聖一などの他球団を経験したベテラン勢もいますが、それを差し引いてもまだまだ成長途中のチーム。

例の事件の際に見えた選手や監督・コーチの様子でも分かるように、
1つの勝利に拘る姿勢は持ち合わせているのです。勝利に対する気持ちが足りないなんてことは絶対にありません。


だからこそ、首位争いというプレッシャーの中で戦う経験を糧に、
今年の優勝を目指すのは勿論、良いチームに成長していって欲しいですね。


俺らまだのびしろしかないわ!

最近ハマっている楽曲(のびしろ / Creepy Nuts)より引用してみました。
こういうのもたまには。



・PickupPlayer: #34 田口麗斗

今回のPickupPlayerはトレードでスワローズの一員となった田口麗斗
彼については過去に何度かnoteで単体記事も書いていましたね。

今回取り上げたのは言わずもがなリリーフ転向があったから。
私自身も過去のnoteにて田口麗斗という投手の強みの1つとして、リリーフ経験が豊富な点を挙げていました。

また、田口は中継ぎ経験も豊富な点も見逃せません。
2019年には中継ぎで(起用法が一部で騒ぎになるほどの)大車輪の活躍を見せ、チームの優勝に貢献しました。
この経験から、たとえ先発ローテーションに入らなかったとしても、中継ぎ左腕が不足しているチーム事情にもマッチしていると言えるでしょう。
 3/1公開『廣岡大志に夢を見たんだ』 より引用

元々は先発の補強目的で獲得し、前半戦ではチーム最多の17試合に先発し、勝ち星には恵まれなかったものの数字には現れにくいローテーションを守る働きを十分果たしてくれました。

しかし、7月以降は4先発16回で13失点と本来の実力を発揮できず、左投手が(当時は)坂本光士郎のみしかいないブルペン事情も相まってリリーフに転向となりました。

また、高津監督のコメントを見るに、やはり対左打者での活躍が期待されているようでした。

現在2位のチームにとっては、終盤戦へ向けて左の中継ぎの層を厚くする狙いもあり、今後も中継ぎ起用される見通し。高津監督は「左打者というところでの需要が多くなると思う」と期待を寄せた。


しかし、今年度の成績で言うと対右打者(被打率.295)よりも対左打者(被打率.341)の方が良くないんですよね。もちろん、先発とリリーフでは力配分などに大きな違いがあり、別人のような投手になるのもよくある話。

ただ、彼の場合はリリーフがメインだった2019年も対左被打率が少し高い傾向は同じでした。

しかし、それ以上に被長打率という観点で見ると被打率の差以上に大きく左打者を抑えているというデータが出ています。

対右(129打席):被打率.219 被出塁率.282/被長打率.482/被OPS.765
対左(147打席):被打率.254 被出塁率.296/被長打率.366/被OPS.661 

被本塁打という視点でも対右では8本で対左は3本。
ここまで2019年のデータを見ていましたが、リリーフ"田口麗斗"では明確に対左で長打を抑えることが出来ていると言えるのではないでしょうか。

色々と考え方はあるでしょうが、長打を防ぐことができるというのは投手にとって重要な要素。残念ながら9/12中日戦では左打者である福留孝介に本塁打を浴びてしまいましたが、ぜひ今後は左打者を中心に終盤の大事な場面で抑えてくれることを願っております。


個人的には今シーズンはずっと先発だったという点もあり、
先発が早く降板した中盤や、点差がついた終盤で複数イニングを消化する役割のほうが良いのではないかと考えておりますが、連戦が続く中での起用方法も含めて今後に注目ですね!


・今後の展望

昨日(9/14)の阪神戦は、ここ最近抱えていたチームとしての色々な悔しい想いを振り切ることが出来るような勝ちになりました。このチームはまだまだ戦えます。

ここから勝負の10連戦が始まりますが、幸いなことにすべてが関東での試合ということで移動の負担は少ないはず。
連敗を避けつつ5割をしっかりキープし、最後の最後でしっかりと上位を捲れるようにチーム一丸となって臨んでほしいですね!


ではでは、また次回の"Look-Back on Swallows"でお会いしましょう!


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