転勤(人事異動)について
メールや掲示板等でよくある質問のやりとり(FAQ)を整理してみました。今回は『転勤(人事異動)について』です。
Q:実習助手に転勤(人事異動)はありますか?
A:あります。各自治体の人事異動に関するルールに則って、3年とか、長いところで10年といった期間を定めて、それらの年数が経過すると異動対象者となるケースが多いです。
人事異動は基本的に希望制でしょうけれど、定年までに必ず経験しなければならない校種や課程(たとえば特別支援学校や夜間定時制など)が決められていたり、必ず経験しなければならない赴任地域(島嶼など)が別途設定されていたりします。これも自治体ごとでルールが異なっています。
ひとつ、実習助手の人事異動の問題点を挙げるとするならば、専門外への転勤です。工業→理科、商業→特別支援など、それまで経験のない専門分野を任される場合も十分考えられます。さらには、専門教科である工業や農業といった括りで転勤すると、それまでの専攻分野でない、まったく違う学科に配属されることもあるかもしれません。
理科の場合は物化生地、どれを任されても揺るぎない経験と実践が求められている、とも聞いたことがあります。
近年、高校の統廃合による総合学科や単位制高校が数多く出現しています。そういった新しいシステムを持つ学校では、限られた実習助手定数の中で、
自然に教科外も兼務にならざるをえない実態も少なからずあるのではないでしょうか。
なお、自治体によっては水産や看護、福祉といった学科を持つ学校が一つしかなく、よほど何か強い理由がない限り転勤はあり得ないというケースも出てくるでしょう。