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実習助手定数(本務者)の推移
全国の高等学校にはいったいどれぐらいの実習助手が在職しているのでしょうか。文部科学省の調査によりますと、次のような推移で本務者数が推移していました。(※年度は調査完了年度です。)
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文科省(旧:文部省)の学校基本調査では、昭和40年代までは1万1千人程度の人数だった実習助手も、昭和50年代にはすでに1万5千人を越えていました。
その後しばらくは、おおよそ1万5千人台という人数を維持していたものと考えられますが、平成3年頃をピークにその本務者は減少し続け、平成20年には1万3千人を割り込んでいます。ひとつは、学科数の減少による定数減の影響かと思われますが、文科省の統計からは見えてこない「期限付き実習助手」の増員も見逃すことはできません。各自治体が新規採用を極力抑えながら、単年度の有期限雇用でまかなっている実態が横たわっています。
いま現場で働いている教職員のうち、正規雇用されている教職員のほかに会計年度任用職員と呼ばれるフルタイム型の常勤講師と、いわゆるパートタイムである非常勤講師の先生方がどの学校にも複数人働いています。皆、正規職員と同様、目の前の児童生徒らと日々向き合っています。そういった働き方を否定するわけではありませんが(家庭などの事情のために、パートタイムの仕事を求めている方もおられますので)、正規採用の機会が少なく、やむなく正規職員と同じかそれ以上の仕事に従事している方が多数を占めているのが実情でしょう。
こと実習助手の正規採用数は、教諭職に比べると圧倒的に少数です。学校によっては、実習助手全員が臨時的な任用である場合も珍しくありません。正規採用を求めている人にもっと採用の機会を増やし、門戸を広げることを切望するものです。
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