作品のリスペクトとは
基本的に創作家や表現者というのは(自身をも含む)特定の人物または大衆の思考に「影響する」「自らの模倣子を着床させる」ことに喜びを覚える人種だと思っている。言ってしまえばこれは生物の物理的な交配〜遺伝子存続の枠組みから外れた、人間による「思想・文化・価値観の存続」による快感だと思ってる。
人間の肉体は朽ちて物理的な交配は不可能になるけれども、例えば自分の思想を纏めた本や、言葉にならない心の模様を視覚化した絵画〜などといった「作品・表現物」は、後世にまで残る。完全とは言えないもの