ヨメのワタシ その4
呆気なく義父は旅立った。
仕事の合間に、義父の住む地域包括支援センターへ出向き、ケアマネジャーさんを紹介してもらった。
そのケアマネさんと契約や諸々の話し合いが無事終了したか気になって昼休みに電話をすると、
お断りされましたよ、オホッホッホッ。と歯切れよい声で教えてくれた。
玄関先で、自分の家の事なので、自分たちでやりますからと断ったと言う。
予めケアマネさんへ内情をお伝えしておいてよかった😮💨。
午後から半休を取り、急いで東京の東端へ向かう。
また、一から介護保険の仕組みと義父の状態を話す。
義母からは、主治医が在宅ではダメだと言ったと初耳な話が出てきた。
病院に電話し、ドクターは在宅ではダメとお話しなさったのでしょうかと携帯をスピーカーにしてMSWに尋ねた。迷惑は百も承知だった。
次はLINEカメラ電話で、オットと繋ぐ。
じゃあさ、今、貯金いくらあるの?
オヤジが寝たきりで、入院施設に入って今後1年、5年と経っても大丈夫なの?
自分たちのこれからの生活もあるんだよ。
ワタシが避けていた言葉をようやく放った。冷たい言い方だったと思う。
やっぱり、、、お願いしようか。ケアマネさんに。
貯金額や年金、お金の話はスルーした義母の気持ちが固まった。やっと、やっとだった。
ケアマネに義父を託すのではない。
ケアマネは、義父が病気を抱えながら生活するための道先案内みたいな役で、選択するのは義母である事を再度伝えた。
ケアマネさんへ電話をする。
明日の14時にケアマネさんとレンタルベッドがやってくる運びとなった。
翌日はワタシは槍が降っても休めない仕事があった。
義父の退院は来週になるから、契約と納ベッドだけなら、大丈夫かなと気にしながら帰宅した。
翌日、勤務終了直ちにケアマネさんへ電話を入れた。
えっ?えっ?
お母様から電話がありませんでしたか。
慌てた声が返ってきた。
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