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hama
2024年5月22日 21:27
観終わった直後は、濱口作品がこれまで表現してきた他者の理解不可能性がゴツっと投げ出されたようなある種の粗さが感じられたが、思い返せば思い返すほど緻密にコントロールされた要素が次々と思い返される不思議な映画だった。「悪は存在しない」というタイトル(とそれがもたらす挑発)が、映画を観る態度を決定づけているというか、観客はある程度「本当かよ」とか「するだろ普通に」とか思って観るわけで、その時点で映画