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超臨界流体抽出法

こんにちは。
精油を抽出する方法のなかで最新とされる超臨界流体抽出法について学んできました。

超臨界流体抽出法、なんとも難しそうな名前です。
YouTube で検索すると映像を見る事ができたり、国内だと東北大学にこの分野の研究室があって、アロマの先生とコラボされて柚子精油を紹介したりしてますよ。

AEAJ アロマテラピー 検定のテキストにもこの技術は載っていますが、従来の水蒸気蒸留、圧搾法、有機溶剤抽出法では取れない成分も含まれてくるので、安全性(禁忌)も従来通りではないのですよーー!と口頭で教えてもらったものの、じゃーどうするさ?という事をしっかり教えてくれる人が居ませんでした。
今回、バーク文子先生がそのようなレッスンを開いて下さったので、参加してきました。
そちらで得た事のいくつか、に私が調べたことをプラスしてまとめてみました。
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超臨界流体とは↓
1気圧では、100℃で液体の水と気体の水蒸気が共存しますが、さらに圧力と温度が高くなると上限に達し(臨界点)、この臨界点を超えると液体と気体の両方の性質を兼ね備えた、「超臨界流体」といわれる状態になります。
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この技術は、身近なところでは、コーヒー豆のカフェイン抜き、植物から色素や香料だけを取り出す、バターからコレステロールを抜き出すなど。食品、香料、工業分野など多岐にわたって使用されています。超臨界流体は1822年フランス人が発見したそうです。

まず、精油の抽出には乾燥状態の植物を使いますが、バラなどの繊細な香りはまた別の形態だったりするそうです。また、超臨界流体抽出法のことをCO2法ともいい、この方法で得られた精油をCO2エキストラクトと呼びます。エキストラクト(extract)は抽出、抽出物という英語です。CO2エキストラクトにはセレクト、サブ、トータルの3種類があり、抽出条件により採れてくるものが違うので区分されています。

肝心の香りですが、講座中に試香したらどれも素晴らしかった!
ジャーマンカモミール、ジンジャー、フランキンセンス、ローズマリー、ミルラ、ガムバナム、バニラ…辺りを嗅ぎましたところ、ジャーマンカモミール(以下、ジャーマン)が特に感動ものでした。
私は自分の畑でジャーマンを育てて、蒸留してるので本来の香りを知ってるのですが、一般にあるジャーマン精油は本来とは違い、私の教室でも巷であまり人気がないんですよ。でも、超臨界流体抽出法で取られた精油は植物本来の香りがあり、素晴らしかった。あと、ミルラも超臨界流体抽出ですと本来の甘さが引き出されてて魅力的だそうです(わたしはミルラ樹脂の本来のいい香りを知らないので比較はできませんが…)。フランキンセンスは、わたしは樹脂も水蒸気蒸留の精油も、超臨界流体抽出の精油も持っていまして、どれも素晴らしいですが、やはり水蒸気蒸留は香りの豊かさに劣るかも知れませんが、どれもよいので抽出法より樹脂そのもののグレードの方が気になるかも!と個人的に思いました。

あと、精油は成分が凝縮されて高濃度なので希釈する割合も大切です。その点も超臨界流体抽出法の精油ですと従来通りとはいかない部分もあるようで、使いこなすには勉強が必要だと感じました。
とはいえ、香水づくりの時は難しく考えなくてよいでしょう。CO2エキストラクトを見かける頻度が高くなっているので、情報を常にブラッシュアップして使っていきたいです。


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