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特性は変わらなくても成長する

実はいうと、私がnoteに顔を出すようになってから、発達障害について投稿し続けたほとんどの文章が、7年前にすでに書かれたものです。今の私が、今の自分の思いを交えて、新たに書き直しました。

なぜそんな昔に書いた文章を、わざわざリライトしたのか。それは一重に、ASDと自身が診断される前後の気持ちを、ありありと思い出すため。当時の自分と向かい合わなければ、発達障害をテーマにした文章を、今後書くことはできないと考えたからです。

では、実際に20記事近くをリライトして、何を得たか……

「発達障害の特性は変わらなくても、時間をかけて成長できる」

という気づきです。根っこはどっしり動かなくても、枝葉はゆっくりと伸びて広がっていくように。自身が年輪を重ねたからこそ実感しています。


発達障害と診断される前後


まずはこの文章ではじめて私を知る人に向けて、簡単に自己紹介しますね。

私は約8年前、ASDの診断を受けました。当時はコールセンターで働いていましたが、とにかく電話応対が苦手だったからです。

診断前も不安でしたが、診断後はますます不安にかられるように。

「このまま不向きな仕事を続けるにはいかない!」そう思いつめて、障害者手帳を取得後に退職。転職活動したものの、ストレスから頸椎椎間板ヘルニアになり、ほとんど身動きが取れなくなりました。

首の痛みに襲われながらも、思いをぶつけたのが、リライトの元となっているこのブログです。


なお当時の思い出は、こちらの文章に詳しく書いています。私が今までnoteに投稿したなかで、いちばんお気に入りの記事です。


根っこは変わらなくても枝葉は伸びる


あれから月日は流れ……私は特例子会社へ転職した後、現在は一般の会社で配慮を受けながら働いています。当時と比べると、精神的には落ち着けるようになりました。

そして、7年前のブログを久々に開き、ゆっくり時間をかけて書き直しているうちに、しみじみと思ったことがあります。

「私って本当に、何も変わっていないんだな」……と。

根本的な感じ方や考え方、文章を書くことがとことん好きなところまで、本当に何も変わってないです。だからこそ、7年前の記事を蘇らせることができたのでしょう。

当時は20〜30分もPCに向き合えないくらい、首を痛めていたのだから、そこまでブログに打ち込まなくてもよかったのに。それでも今も同じ状況に置かれたら、きっと書いて、書いて、書きまくっているに違いありません。

それでも、わずかながらも、成長している自分に気づきました。

私は発達障害について書き続けることで、逆説的になりますが、発達障害にこだわらなくなりました。以前はその障害名をぎゅっと握りしめて、暗闇にいるようでしたが、少しずつ指をゆるめ、手さぐりをしながら、自分の特性に向き合うようになりました。何に困っているのか、どうすれば改善できそうなのか。試行錯誤を繰り返すうちに、気がつけば光が差したような感じです。

それはあたかも、木が枝葉を伸ばして、眩しさに包まれるようになったのと似ています。


まとめ


発達障害と診断されたばかりの、約7年前に書いたブログを、20記事近くリライトして気づいたこと……

「人間の根っこの部分は変わらないけど、枝葉の部分は伸びる」

今はこれを肌身で実感しています。もし当時の私のように、自身の発達障害を疑ったり、いざ見つかって心配になっている人がいれば、この言葉をまっさきに伝えたいです。

確かに綺麗ごとでは済まされないくらい、苦労することもあるかもしれません。それでもお互い、自分の特性を見つめて、それを生かせるようになればいいですね。


【お知らせ】

今までリライトに力を入れていましたが、とりあえず一旦お休み。次からは新しい記事を中心に投稿していきます。リアルタイムの自分が表に出るのは、ドキドキしますね。どうぞよろしくお願いいたします。


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