あたらしい自分へ、インテリアコーディネーターの決意と野望
人の役に立ちたいと書き続けてきたnoteが、まったくだれの目にもとまらず、だいぶふてくされて書いた以下の記事。ところが哀れに思ってくれた友人のアルテイシアさんがリツイートしてくれたおかげで、たくさんの方に読んでいただくことができました。
やっぱり読まれるとうれしい。涙がでるぐらいうれしいです。
そして生まれてはじめて、引用リツイートなるものもしていただき、記事を読んでくれた人の感想を知ることができたのも貴重な経験でした。
それで天狗になったわけではないのですが、あらためてインテリアのもっとわくわくする部分をお伝えできるような記事を書ける人になりたいと思いました。
そんな想いを支えるのは、インテリア界隈をもっと盛り上げたいという想い。そこであたらしい自分として成し遂げたい、野望をかいてみたいと思います。
野望1:noteに「インテリア」のカテゴリをつくりたい
noteをはじめてから真っ先にやったのが「カイゼン目安箱」へのリクエスト。なんでファッションとグルメがあって、インテリアがないんですか???
これは以前から思っていたことなんですが、書店の住まいコーナーにいくと「掃除」や「整理整頓」「断捨離」ばかりで、華やいだ要素がまったくない。まじめか!といつもつっこんでます。
もちろんわかってます。インテリアにはあまり需要がなくて、みんなが困ってるのは掃除と収納だってことは。
でもインテリアに興味が出てきたら、なにをみればいいんでしょう?『Casa Brutus』?それとも『& Premium』?
できればもう少し選択肢をふやしたい。今の情報を熱く語りたいし、おしゃれなのは北欧だけじゃないことも伝えたい。Pinterestは楽しいけど、日本じゃあまり見かけないアイテムばかりです。ほしがる人を創出する必要があります。
野望2:色をたのしむ文化を復活させたい
そもそもわたしがインテリアを志したのは、輸入壁紙をみて衝撃を受けたからです。色彩ゆたかで、質感も多様、柄も大胆でうつくしい。大学で建築を学んできたのに、こんな世界があったんだ!と目からウロコでした。
輸入カーテンを見たときも衝撃を受けました。色のバリエーションが半端ない。色が楽しくなるのはバリエーションがあってこそなんだ、と教えられました。
本来日本にも着物とか、お花とか、器とか、色をたのしむ文化の素地はあると思うのです。まだまだ私も未熟ですが、色をあわせることのプロフェッショナルになりたいし、色あわせの楽しさをどんどん発信できる人になりたいと思っています。
野望3:デコボコや不揃いに寛容な社会を取り戻したい
工務店や職人さんはクレームがきらいです。一生懸命やっても、デコボコや不揃いを指摘されてクレームになったら悔しいので、あぶない橋はわたりません。
日本ではそれが当然になってきてしまった結果、ちょっとした違いにますます敏感になっています。そしてそんな均一さを可能にするためには、もはやビニールやプリントしか使えないのが今の日本です。
これはかなしい。
イギリスの壁紙ブランドZOFFANY
これを我が家に張るのが、もう一つの今年の野望
リフォームの場合下地を拾いやすいので、うすい紙でできた輸入壁紙を使うのにはものすごい準備が必要です。だから気泡を入れてボコボコにした厚地のビニルクロスが安心。ちょっとでもうすい壁紙を選ぼうものなら「これだからデザイナーさんは…」とすぐ言われます(泣)
今は日本の壁紙もずいぶん楽しくなってきました。それは全人類職人化計画を立ち上げた「壁紙屋本舗」さんのおかげだと、わたしは思っています。輸入壁紙は自分で貼ればびっくりする価格にはならないし、なにより楽しい!元の壁紙さえ剥がさなければ、素人でも意外にきれいにはれる!そんなことを教えてくれました。
自分ではることでクレームは発生しないし、なんなら愛着だって湧いちゃいます。彼らの計画は日本にとって画期的!インテリアを百倍楽しくしてくれました。
とはいっても作る側としては、やはりお金を払ってもらっているのできれいに仕上げる責任があります。ちょっとぐらいいいじゃん!なんていう職人さん、いやですよね(笑)
でも社会が寛容になることで、インテリアはもう少し楽しくなります。作る仕事とはべつに、たのしいインテリアの姿を書くことで伝えることはできるんじゃないか、と考えています。
私には聞こえる、あなたの声が…
これを書いている間中ずっと、こんな声が聞こえます。
「おすすめしてるものが高いものばっかりじゃん!」
そうなんです。いいものは高いんです。
これを変えていくには両方向からのアプローチが大切だと思っています。
ひとつは多くの人の関心が集まることで、日本のインテリアブランドがやる気になる。みんなが「壁紙屋本舗」さんによって輸入壁紙の魅力を知り関心を持ってくれたおかげで、日本の壁紙業界もずいぶんにぎやかになりました。まずは知ってもらい、興味を持ってもらう必要があります。
もうひとつは買い手側の意識を変えること。ニトリと無印良品、IKEAばっかりみていると、他のものは高くて買えません。そうじゃなくて、いいものがいい理由をきちんと伝えること。お金を出す意味があるんだと理解してもらうことが大切だと思っています。
その両方ができるのが、書くことなんです。
というわけで、今年はnoteをホームに、インテリアの魅力をだれよりも伝えられる自分を目指します!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?