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病は気からを体現した話

新生活に潜む悪魔

 4月24日、今日で引っ越してから1週間と1日が経過した。
この間一言で表すなら、嵐。とんでもない災害が降りかかったのだ。

 そもそもフランス帰国からの今日に渡る約2カ月の間、重大な選択を短い時間で次々と決めなくてはならなかった。毎日色んな問題に頭を抱え、不安で眠れなくなった時もあった。
そのような過度なストレスが続いていたからだろうか、顔、体、全身がかゆくなり始めた。そして4月17日(引っ越しの翌日)、顔中が炎症を起こし、左目は腫れて米粒ほどしか開けなくなってしまった。

朝起きて鏡を見て絶叫、誰この不細工?

おまけにのども痛く、熱っぽい。
家に引きこもりたかったが、それでも仕事がある。
帽子とマスクで移動時は隠せるものの、仕事着に着替えると露わになるお岩さん。
職場の人に勧告を受けて早退、ここでやっと病院に行く。
 
 半ベソかいて先生に診せると、
「この時期は黄砂も花粉もひどいからねえ。引っ越し時のホコリや生活環境の変化、色んな事が積み重なってひどくなっちゃったのかなあ。でも大丈夫、治りますよ~」と。

25歳、お医者さんに子供のように宥められる。

それから薬を処方され、みるみるうちに快調した。
化粧水等スキンケア、メイクの一切もやめ、薬だけを塗っていたら湯上り卵肌とはこのことかと納得するくらいに調子が良くなった。
効きすぎて若干の恐怖を覚えるほどだ。

 なんにせよ、体調も良くなり自信を取り戻せるようになって嬉しい。
私はストレスとその悪の副産物を克服したのだ。
そしてこの前の土曜、夜眠る時にこの数カ月間で初めて「私は幸せだ」と感じることが出来た。

 今回の出来事で、悩むことは精神にも身体にも悪いということを身に染みて実感した。
そして不安に感じていることの大半は起こらないということも。
まあ起きてしまったらしょうがないけども、意外となんとかなるもの。
ある一日は思いっきり悩めばいい、考えて考えて、調べて必死に打開策を見つけるといい。しかしそれは翌日に持ち越さない。あとは前向いて進むだけ。

人事を尽くして天命を待つ、この言葉がちらりと頭をよぎった。


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