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組織における人間の本性
尻尾を振る犬は、お好きですか?
ある歴史小説を読んでいました。
こんな文章がありました。
「若い頃は、上司に尻尾を振って取り入ろうとする輩を見て、なんであんなことをするのかと苦々しく思っていた人物も。いざ自分が上司になった途端に尻尾を振ってくる部下を可愛く思うようになる。自分に噛み付いてくる犬は疎ましいと思うようになる。これは人間の本性なのだ」と。
「半沢直樹」も、同じ文脈なのでしょうね。
見てはいませんが、頼りない上司にズバッと言ってやりたい気持ちは、誰にでもあると思います。
でも、それを組織でやったらおしまい。
尻尾を振る犬は、無能であっても可愛いから。
噛み付いてくる犬は、有能であってもうっとうしいから。
組織人として生きるには、論理や正しさだけでは難しい。
いい悪いではなく、人間の本性と密接につながっていますから。
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