イマジナリーバンド
仕事の兼ね合いで某大御所ロックバンドのライブに行ってきた。彼らがデビューしたのは自分が社会人になった少し後で、その頃の自分はクラブ通いが盛んな頃でダンスミュージックばっかり聴いてたのでその辺りの邦楽なんて見向きもしてなかった。
実際ライブに行ってみてさすがに代表曲くらいは知ってたけどそれも2-3曲であとは全然知らない曲。だけどスタジアムライブだったのと演奏も申し分ないし演出も凝っててそこそこ楽しめた。
それにしても驚いたのはファンの熱量だ。振りもCGくらい揃ってるし、コール&レスポンスへの受け答えもしっかりしてて拍手も鳴り止まない。愛し愛されてるなぁというのが素直な所感だ。
思えばバンドやアーティストのソロ公演というのにほとんど行ったことがなかった。クラブやフェスだと複数のバンドやDJがごちゃ混ぜでライブやプレイを行うから、好きなアーティストは何人かいても、そこまで思い入れがあるかと言われればそんなことはない。どちらかというとそこでどんな音楽が鳴っているかという方に興味が向いてしまう。根が飽き性というのもあるけど、アーティストのカリスマだったり思想面とか正直どうでも良いのだ。
カッコいい音を鳴らし続ける、ただそれだけでいいのにそう思えるバンドやアーティストがほとんどいない。そしてその原因は自分の感性が未熟なだけかもしれないし、偏った音楽しか聴いてこなかったせいかもしれない。
だからこそ、この活動25年に差し掛かってもいまだ多くのファンに愛され続けるバンド、そしてそのファン達が心底羨ましくなった。