ある美しい一日
前にも軽く触れたけどジャケットのアートワークを担当させてもらったHAAPさんのニューシングルが本日リリースされた。エレクトリックミュージックを嗜好する向きにはもれなく刺さるのではないだろうか。
ドラムンベースのビートを取り入れた多幸感溢れるオプティミスティックなボーカルトラックとなっている。HAAPさんの毎回何かしら新しい試みを取り入れるその探究心やトレンドに対する貪欲な姿勢には本当に頭が下がる思いだ。
少しアートワークのクリエイティブについても触れておこう。大まかな情景設定やイラストの雰囲気など結構細かく指示が来るのがHAAP流ディレクションだ。自分はその大枠の指示を元に画角やイラストの細かいタッチなど既存の写真やイラストなど見本を送りながらゴールのイメージを共有していく。
方向性が決まってGOが出たら、いつもは参考資料を元に作画に入るのだが、今回はHAAPさんに許可を取って背景などはAI作画を試してみた。リファレンスのタッチと情景設定を元に描き出された候補は正直イマイチだったのだが、いろいろと条件を変えて試してみたらかなり理想に近い背景が吐き出されるようになり驚愕した。
中央の人物もAI作画を試したけど何度やっても理想と程遠い変なのしか上がってこないので、ここだけ手書きになっている。でも写実的な背景とのコントラストが逆にいい味になっててこれはこれでアリかなと。
というか全部AI作画だと完璧過ぎて面白みがないというのもある。人間が描くパースや人物の等身、タッチのブレみたいなものが実は味になっていたんだなと。
近々某イベントのフライヤーも作成予定なのでそちらもできたら解説してみたい。