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おじさんが拵えるデザイン

おじさんが作るデザインがダサくなってしまう理由はなんだろうか?何十年も前に流行った書体や文字組のクセが抜けないというのはある。字間や行間、長体、斜体などの文字処理やマージンの取り方や間合い、当時主流だった正解デザインのルールが今ではカビの生えた遺物でしかない。
こうした長い年月をかけて身に染み付いたデザイン観の怖いのが、例え現行の新しい主流のデザインをリファレンスに制作しても要素に合わせて自己アレンジを繰り返す中で結局どこか古臭くなってしまう所だ。それこそトレースでもしない限り。
一番手っ取り早いのは自分でデザインせずディレクションに回って若いデザイナーに指示を出すことだろう。そして表現やディティールについてはお任せして、自分はデザインに機能的な不備がないかのみチェックする。
まずは素直に認めよう。自分の作るデザインがとっくにダサくなっていることを。

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