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インドでPCR検査
スピティでの旅行記はまだ少し残っているけれど、
地元ダラムサラでPCR検査を受けたので、今日はそれについて記そうと思う。
フライトの72時間前までの検査が有効なので、まあ範囲内である。
場所は、下のダラムサラ、ゾナル・ホスピタルの向いの薬屋の2階である。
1検査2000ルピー。
クリニックは、基本朝9時から夕方5時まで。
朝9時にサンプルを取れば、その日の夕方には結果が出る。
日本政府御用達のフォームにも、結果が出た後でちゃんと記入してくれる。
以前はインドの公共病院、ゾナルで大規模に行っていたらしいが、現在は検査する人も少なく、陽性者も少ないのだろう。
カウンターの女の子も陽気に頑張っている。
実際、陽性者は殆どいないと言っていた。
いたらもっと怖がっているだろう。
クリニックは検査施設とでもいったもので、至ってシンプルである。
受付ロビーのような部屋。清潔な洗面所もある。
壁際に並べられた椅子に座って、ゆっくりすることもできるが、訪れる人々は何故か少し緊張していて、座るどころではないらしい。
立ったまま自分の名が呼ばれるのを待っている。
申込書に名前・住所等必要事項を記入して、外国人の場合はパスポート提示。
インド人ならアダールカードというIDナンバーを書く。
携帯電話に結び付いて登録されるので、携帯電話番号も必要である。
書面に書き込む内容は難しくないので、心配ない。
受付室の隣には、サンプルを採取するための部屋。
部屋の対角線の1方に検査される人の座る椅子1つ。
もう一方に検査キットが複数置かれている大きな机。
廊下側の壁には小さな祭壇が作られていて、寺の遺跡の写真が横にかけられていた。
祭壇には、何かの宗教の神様が祀られていた。
インドでお世話になっているので、一応手を合わせていると、
奥のラボからパスポートが帰ってきた。
サンプル採取をしていたのは若い医学生で、
咽喉用の長い綿棒と、鼻用の細長い綿棒を、個別パックされたビニールから取り出してそれぞれ採取する。
喉ではそれほど奥まで入れられなかったし、鼻の奥にちょっと触った時に思わず顔をしかめたら、すぐに採取棒を引っ込めてくれた。
サンプル採取室の奥は、大学の実験室のようなラボになっている。
白衣を着た研究員?医師?達が、並んだ機械の間を真面目そうに歩き回っている。
朝9時に採取したサンプルは、その日のうちに結果が出る。
昼12時ごろに採取すると、結果が出るのは翌日になるそうである。
さて、ここから笑い話になる。
普段のんびりマスクもせず、人満載の乗り合いジープやバスに乗っても元気でいる筆者であるが、今回は少し対策を練ることにした。
もし陽性がでてしまったら、経済的にもその後の予定にも大変な損失が出てしまうからである。
そこで思いついたのが鼻うがい。
塩を溶かした人肌のお湯を、鼻から入れて口から出す消毒法?である。
家からクリニックまでは歩いて40分。
鼻と咽喉を洗って、危なそうなところではマスクをしていけば、空中に漂っている何かを吸い込んで陽性になることはあるまい。
ということで、朝食を取った後で久しぶりに鼻うがいをした。
ちなみに朝食も、以前ヤギの乳がPCR検査で陽性になったと聞いていたので、普段飲んでいるミルクティーは控えた。
牛乳が咽喉に残っていて陽性になってはいけない。
さて、鼻うがいである。
久しぶりの鼻うがいは、やり方が上手くいかずに苦しかった。
プールで鼻に水が入った時の苦しさである。
耳の方に少し入ったのか、ジジジジと今でも少し音がする。
鼻水も、鼻うがいをする前より沢山出てくる。
痰も、鼻うがいをする前より沢山出てくる。
こりゃ藪蛇だったと思ったが、やってしまったのでしょうがない。
今日は朝から普段より沢山鼻をかんでいる。
途中の道でも、砂埃で曇っているところを幾つか通ってきた。
歩きながら、
『この砂埃が鼻の穴から採取されて、培養されたらどうなるのだろう』
なんて考えて、1人で面白がっていた。
サンプル採取はあっさり終わってしまった。
検査が終わった後は、乗り合いジープでのんびりインド歌を聴きながら、山々を眺めながら帰ってきた。
結果は夕方出るが、受け取りは明日の朝である。
さあ、こうご期待!
DECHEN
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