菩提心の称賛《宝珠の灯》第324偈
324)賢者になりたければ
菩提心を学びたまえ。
清浄になりたければ菩提心を学びたまえ。
善良になりたければ菩提心を学びたまえ。
利他を望むなら菩提心を学びたまえ。
ケツンサンポ
(mkhe btsun bzang po)
とは、
チベット社会で非常に尊ばれる功徳で、
「賢・正・善良」
と訳される。
知識、学問に知らぬことがなく、
心、言葉、身体の三つの面から悪行を慎み
自らを清浄に律し、
利他行を実践する善良な心根を備える者を
ケ(賢)ツン(正)サンポ(善良)
という。
いずれを得たいと願っても、
その最高の結果を得るためには、
「菩提心を学びたまえ」
と、説かれる。
菩提心は
究極の利他を通じて
最高の自利をも実現できる境地へと
我々を導いてくれる。
全てのものごとを掌にのせて見るように
直接にはっきりと見る
最高の賢と、
全ての不幸せから護ってくれる
最高の清浄と
ありとあらゆる自他の喜びを作り出す
最高の善良さを
自動的に与えてくれる。
賢く清らかで良い人に
自然になれるなんて、
菩提心、
スゴい。